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初恋  作者: 藍沢 咲良
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未来 11



「それで?」

安達先生の顔がわくわくしている。


「連絡先を交換してたら電車の時間になりました。」


このメンバーに隠し事は出来ない…。

美和はポーカーフェイスを保つ事を諦めた。


「あらあらあらあら…」

島津先生も楽しそうだ。


「これで3組目か…」

遠藤先生がボソッと言う。


「3組目?」


「この修学旅行中に成立したカップル」


「マジっすか」

安達先生が食いつく。


「拓也と由依。真司と美桜。で、矢崎先生。」


「さすが情報通…てか、そこに私もカウントされるんですか!」


「私はそこにカウントされたいよ」

新任の自己紹介で「彼氏募集中」と言って3年、未だに彼氏のいない安達先生が嘆く。

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