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初恋  作者: 藍沢 咲良
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雲の峰 9



修学旅行1泊目は舞浜のヒルトンに宿泊する。


班長会を終え、就寝時間が近づく。


「今日は徹夜かな」


同室の遠藤先生がボソッと言う。


「ね、寝れません…かね?」

美和は眠る気満々だった。


「ヒルトンは建物がカーブになってるからだいぶ見やすいんだけど…」


「それは…夜中に抜け出すパターンですか…?」


「女子フロアと男子フロアの境の階段と…何ならロビーにも張ってた方がいいかもね…」


「刑事ばりの張り込みですね…」


「たぶん、この後の打ち合わせで分担が言われると思うよ」


「覚悟しておきます…」


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