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初恋  作者: 藍沢 咲良
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雲の峰 1




7年後。


S市立星ヶ丘中学校、放課後の職員室。


「ねぇ、矢崎先生。」


「うん?」


「今日の学年会も長いんかなぁ…」


「長い…だろうなぁ…。」


3年2組担任で社会担当の安達先生と3年3組担任で国語担当の美和は2人して遠い目をする。


安達先生と美和は同期で、新任の年度に同じ1年生の担任になった。


同じ学年に初任者が2人もいることは珍しいのだが、他の学年がだいぶ荒れていたので、仕方なしの人事らしい。


「昨日も気がつけば22時だったじゃんね。」

安達先生は修学旅行のしおりの表紙を見つめる。


「修学旅行出発までに3年担任チーム、皆倒れる疑惑…」


「主任は元気だったよ。」

声の主は3年4組担任で英語担当の遠藤先生だ。今日も年齢不詳の美人だ。


この学年は女性の担任が多い。


3年1組担任で英語担当の島津先生は頼れる「おねえさま」だ。高2の息子さんがいらっしゃるが、ここでは「おねえさま」と呼ぶのが作法らしい。


3年5組担任で体育担当の宮城先生と学年主任で数学担当の藤井先生が男性だ。


若めの女性が多い学年だが、職員の仲は良く、月に一回は飲み会を開いているザル集団だ。


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