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チュドーン!!


腹の中で爆発音がする。



さっき飲み込んだ黒い塊だ。どうやら胃酸に反応して爆発したようだ。



流石にダメージが大きい。



未だに脚はズタズタだし、胃までやられてしまった。



仕方がない。おとなしくしておくか。



久しぶりにのんびり空を見る。



痛みにも大分なれてしまった。一般人だというのに。



一般人でありながら今回のように人助けをすることは少なくない。



何故かわからないが最近の若いやつには無謀なやつが多い。



必死で泳いでいる少女のような。



準備さえすれば死ぬことはないのに。説明をすると皆それをするなら死んだ方がよいと言うのだ。



命は何よりも大事だと思うのだが。



なんて一般人的思考を巡らせる。





数時間たった。もうそろそろ夕暮れだ。



体は完全に修復した。



エミリアはやっと岸にたどりついたようだ。




「死んだ方がマシよ!!」



近頃の若者というものは。



「命が何よりも大事だろ。」



「なんでこんなに頭がおかしいのに行ってることは正論なのよコイツ。」



なぜかあきれられている。



「まあ、もう大丈夫だろ。ここまで来たら生身の体でもほとんど死なない。というか、機械の体の方が壊れやすいまである。」



機械の体は便利だが、いろんな環境に耐えきれなかったりする。その点生身は便利だ。何にでも対応することができる。生きてさえいれば。



「というか一部機械が壊れてるんだけどあんたのせいで。弁償がわりに探索もがっつりつきあってよ。」



「ヒクイドリの血でその機械100個は買えるぞ。」



「え?さっきのそんなに高いの?普通に渡してきたじゃない?」



「別に俺は使う機会ほとんどないから持ってても仕方ないから。やることもないしついていくぞ?」



「ほんとにコイツは何なのよ?じゃあさっきの猿倒しましょう!ぶっ飛ばしてやるわ!」



とりあえず戦闘狂の馬鹿の相手をもう少しすることにする。



なぜなら見ていて飽きない。



全力で猿が住むことのない砂漠地帯に向かっている少女を見ながら考える。






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