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体が粒子から戻っていくのを感じる。
この感覚は流石になれたけど人によってはひどく酔うらしい。
目の前にはメカメカしい国がある。
「オウェーーーー。。」
目の前でエミリアが盛大に酔っている。美少女ではあるのだが、かなり残念な仕上がりだ。
「うえーーー。」
そしてなぜだかナイフも酔っている。なんでだ。
「ナイフも気分くらい悪くなりますよ。たしなみです。」
やめてしまえそんなたしなみ。
「二人ともせっかく別の国に来たっていうのになんなんだよ。さっさと行くぞ。」
「いや、待ってよ。無理よ無理。」
仕方がないので酔い止めをエミリアに渡す。
「ほれ、酔い止めだ。」
「いや、これ何よ。動いてるわよ。」
「遺伝子組み替え昆虫だ。飲みやすいようにちゃんと丸くなっているだろう。
さっきついでに買ったんだ。」
「なんで変なものばかり持ってるのよ。普通のを買えば良いのに」
そう言いながらしっかり飲んでやがる。
なぜ最初から素直に受け取らないかな。
「マスター、私のは?」
「お前は飲めないだろう。」
とにかくさっさとネストに入りたい。
デバイスを新しいのに切り替えると言うことで本当は
ワクワクしているのだ。
新たに最適化するデバイスに夢を膨らませながら
俺たちはネストに入っていった。
少し短いです。
もし良かったらブクマ、評価お願いします。
作者はかなり喜びます。