さらば、引きこもり生活
はじめまして。初めて小説を書きますので、おかしな所があるかもしれませんがゆる〜く見ていただけると幸いです!どうぞ、よろしくお願いします!!
俺は引きこもりだ。引きこもりと言ってもバイトくらいはしている。
2年前、両親ともに他界してからは今のように引きこもっていた。
だが、今日長くやっていたバイトを辞めて会社の面接に行こうと思う。
昨日洋服の岡山で買った新しいスーツを着て、最近ハマっているSAOのログインボーナスを貰い、ため息と共にこんな言葉がでた。
「死にたい」自殺しようにも色々と面倒。そして何気なく信号を渡ったている時だった。体全体にとてつもない激痛が生じた、車に轢かれたのだ。ほんの少し前まで「死にたい」などと考えていたが、それは逆転した。「死にたくない」と「死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」子供のように泣き叫んだ。そこで私の意識は途切れた。
目が覚めると私は、現代とは思えないような木製のベットで寝ていた。
「い、生きてる??」などと混乱しながら車に轢かれてできたケガを調べる。
「ケガがない?」確かに私は車に轢かれた。あれは夢だったのかなどと考えているところにもう一つ疑問が生まれる。「ここ、どこ?」私は東京の駒込に住んでいた。
おそらく森だろう小鳥の囀りが聞こえる、気候は春のように暖かい。
突然、透き通るような美しい声が聞こえてきた。
「あら、お目覚めになったのね」女性だ、、
何か返事をしなければと思ったが声が出ない。こんなところで長い引きこもりによる弊害が、、バイトをしていたといってもほとんど人と喋ってい無かったのだ。
声を出そうと考えたが中途半端な気持ち悪い声しかでなかった。
クスクスと彼女は笑う、可愛い。私は人生で初めて一目惚れをした。
名前を尋ねてみる「名前はナンデスカ?」女性に話しかけたのは数年ぶりだ。
「レイラ」という名前らしい。レイラ?どこかで聞いたことがあるような気がするが思い出せない。
「ハーフナンデスカ?」どう見ても歳下なのに緊張のせいか敬語になってしまう。
「はーふ?」ハーフという言葉を初めて聞いたような顔をしている。
「え?いや、ハーフ」また、レイラは首を傾げている。可愛い、、、そんなことはさておきレイラはハーフを知らないらしい。
一回状況を整理する。東京で車に轢かれて、目が覚めるといかにもゲームなんかで出てきそうな家、そしてハーフも知らない日本語を話す人、私は引きこもっている間大半の時間をゲームやアニメに費やしてきた。オタクがこの状況をわからないはずがない。
私は、、、異世界転生したのだ。嬉しさのあまりレイラにお礼も言わずに家を飛び出した。
異世界転生した人はチート能力や可愛い女の子との冒険がお約束だ。
レイラのことなどすっかり忘れて、私は目的も無いまま走っている。
今まで馬鹿にしてきた奴見てろよ、今から始まるのは「引きこもりの下克上」だ。