表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二王子と幼なじみ  作者: みあ
本編
1/20

プロローグ

 九歳年下の従弟であるエルバートの召還に応じてたどり着いた王城庭園の一角で、マリアベルは目を見張った。

 待ち合わせに指定された東屋に従弟の姿がなかったからだ。

 その代わりとでもいうようにそこには鮮やかな金髪に深い青の瞳を持つ青年――ツァルト国第二王子エリックの姿があった。


 マリアベルは足を止め、これはいかなることかと考える。

 エリックは第一王子エセルバートと双子であるが王位継承争いなどするつもりもなく、兄が王太子に指定される以前から将来は兄の治世を側で支えると明言している。

 そのため兄弟仲も良好。兄殿下には頼りにされ、日々王太子とほとんど変わらない執務量をこなしていると聞く。

 そんな方が優雅に庭園の東屋で休憩をするなど、まれなことではないだろうか。


 しかも、マリアベルが従弟と待ち合わせた場所と時間に合わせたかのようにその場に居合わせるなんて、作為しか感じなかった。

 立ちすくむマリアベルに気付いたエリックが「お久しぶりですね」と微笑んだことで彼女はそれを確信して、そして。


「早速ですが、マリア――そろそろ僕の妃になりませんか?」

 さらりと告げられた言葉で愕然とすることになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ