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風花の世紀  作者: 愛媛のふーさん
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新たなる発現2

 監視所に蓮達が戻ってきた時も、来栖代議士は未だ光の家本部にいた。遼は退屈した感で

「何の動きも有りません」

千堂はテロリスト8名のスタジアム襲撃未遂を報告する。ナイツ本部には帰り道で報告してある。

「無差別テロ繰り返す上に、ネクロマンサーとはな」

遼はかっての刑事の顔で考え込む。

「肩怪我した奴帰ってへんか?」

「誰の出入りも有りません」

監視要員2名が声を併せて答えた。蓮が

「何処かに潜ったな」

悔しげに述べる。遼が申し訳なさそうに

「終電まで交代で仮眠するので帰ったとこすみませんがお願いします。終電で帰って下さい」

二人が終電の為に部屋を出る時も、来栖代議士は出て来なかった。


 翌日眠い顔で教室に入ると、三島あずみが

「今日のバイト休めない?いきなりで悪いけど」

と、訊いてきた。

「無理だよ。今日はシフト代わって貰えない。どうしたの?」

「真美ちゃんが廃工場に行くって利かないの。不良達の溜まり場だから危ないって言ってるのに」

「そりゃ心配だね。1時間半遅れるって連絡して一緒に行くよ」

「ご免なさい。埋め合わせはするから」

「いいって。」

何事も無い風を装いながら、連の心はざわついた。初めての時と同じように校舎の出口で村山真美は待っていた。挨拶を済ましたらツインテールを揺らして急ぐ。20分ほどで廃工場に着いた。村山伸一を焼き殺して以来、蓮は初めて足を踏み入れる。人の気配がある。注意喚起しようとして蓮は、村山伸一を焼き殺した現場で思わず釘付けに為る。その隙に二人は建物の中に入って行ってしまった。その時だった。バイクのエンジンの爆音が鳴る。ハッとして振り向くと

「キャー」

あずみと真美の悲鳴が上がる。建物の中に飛び込む。違法改装したバイクが3台二人の回りを廻っていた。蓮は異能の力でエンジンの点火のタイミングを狂わせてエンジンを止めようとした。その時だった。バイクの不良達の身体が膨れて破裂した。あずみと真美はもろに血飛沫を浴びて真っ赤だった。蓮は直感した。あずみか真美のどちらかが異能の力を発現させたのだ。乗り手を失ったバイクは別方向に走って転けた。二人は余りにも凄惨な有り様に気を失っている。他に目撃者が居ないことを確認して、ナイツ本部に連絡を入れる。処理部隊の一刻も速い到着を祈りながら二人を、凄惨な死体が見えない別の建物の中に運んだ。あずみか真美か?どっちだ?違う方もナイツと異能者の秘密を知ることに為る。伸一を焼き殺した敵だと真美に告げなければ為らないだろう。それはいい。心の重みと共に真美に告げなければ為らない想いは、心の片隅に有った事だ。只、異能者の方は殺人の重荷を背負う。それは余りにも不憫である。しかし、血まみれの体が幻で済ましてくれない。ナイツも蓮同様、あずみか真美もエージェントにせずには措かないだろう。異能者はコントロールを覚えなければ死者を出し続ける。安全装置も必要だ。其にはナイツのエージェントに為るしかない。殺人の痕跡を消す処理部隊の到着をジリジリしながら待った。

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