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風花の世紀  作者: 愛媛のふーさん
22/25

風花〈かざはな〉2

 蓮と千堂とあずみは他愛ない話で華を咲かせ20く分程歓談した。蓮はあずみに告げた。

「真美ちゃんの様子見てくるよ」

「そう。私の休憩もう終わりだから行くね。帰りは一緒に帰れる?」

「うん。真美ちゃんと三人で帰ろ」

 蓮と千堂は3階の更衣室でトレーニングウェアに着替えて地下に向かう。蓮はギターケースと差し入れのマカロンの菓子折り2つ持って行く。網膜認証でドアを開けると、エージェント並びに訓練生が激しい訓練をしていた。村山真美は百メートル先の20センチの的を安全装置の水鉄砲で的確に撃ち抜いている。弾は水の塊だ。側には教官役の山口平馬が控えている。

「お疲れ様です。平さん、どうですか真美ちゃん?」

「運動神経は良いんだけど格闘は一切不向きだな。非力過ぎる。基礎と一通りはとり合えずこなした。異能の力は凄い強力、肉体的筋力がまるでダメ。ま、飲み込みは俺の教え子の中で一番早い。後衛でフォワードを支援が向いてるんで狙撃遣らせてる」

「そうですか。差し入れ買って来たんで休憩の時食べてください。添島さんもうすぐ初仕事でしょう?バディ決まったんですか?」

「延びた。添島は夜間の狼男モードの素手格闘特化なんで、真美と組ませて真美をスナイパーで前後衛はっきり分けようかとルシファーが言い出した。真美は格闘弱いから姿隠すスナイパーなら安全だし、添島はタフネスが売りだしな。よし、皆休憩だ!蓮から差し入れあるぞ」

 蓮は大型ポットに水を入れ底に手当てて一気に湯を沸かした。スティックタイプのインスタントの様々なドリンクが用意されていた。真美が蓮に気が付く。

「緋村先輩来てたんですか?たしか、休暇じゃ」

「そう、今日は陣中見舞い。訓練はまあ付き合い程度」

「このマカロン差し入れですか?ありがとうございます」

「何を飲む?」

「あっすいません先輩。抹茶ラテを」

蓮は自分も抹茶ラテを入れ真美に渡した。

「こっちは僕のバディの〈雷帝〉こと千堂円。千堂って呼んであげて、まどかは禁句。僕と同い年。ナイツでは僕より先輩」

「よろしゅうな。水使いの村山真美ちゃん。えらい射撃の腕前やな。百発百中」

「てへへ。でも的がみえてればそこに異能の力で当たるんです。弾曲げてあてることも出来るんですよ」

「へぇそなんか」

さっきから2杯もソイラテ飲んで水腹の千堂はマカロン摘まんでいる。真美もチョコのマカロンを抹茶ラテで味わっていた。訓練で疲れた体を甘いものが癒してくれる。蓮もピスタチオのマカロンを抹茶ラテで味わう。林や宮藤、清十郎やアリス、緑川や冴子、添島達も蓮に礼を言ってマカロンを味わっていた。先輩達は今回の光の家の事件に出番がなかったが、真美の訓練には何かと世話を焼いてくれていた。差し入れはその礼も兼ねている。

「平さん。千堂のカイザーモード初めて見ましたけど、凄いスね。属性が雷なら皆なれるんですか?」

「いや、千堂だけだ。肉体も電気で活性化するモンスターと変わらんのはあいつ位。耐性がたかい位が普通。活性化は稀にしか獲得しない異能だよ」

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