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風花の世紀  作者: 愛媛のふーさん
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風花〈かざはな〉

 希望通り蓮と千堂には3日の休暇が与えられた。蓮も千堂も初日は学校も休んで休養に当てた。そして2日目の放課後、何時も通りナイツ本部2階の食堂のスタバで待ち合わせた。

 千堂はいつものソイラテのトール砂糖無しを飲みつつ蓮の到着を待つ。千堂は都内の私立高校の2年生だ。家族は5つ上の姉と祖母だけだ。両親は消防士の父親が小学生低学年で殉職し母親は高学年で病気で亡くなった。家計は苦しく借金の形に姉が悪徳金融に連れて行かれそうになり発現した。ただし全員重傷だが、死んでは居ない。千堂の何処と無く悪びれない態度は人を殺めてないせいなのかも知れない。しかし、発現の際感電させた人数は20人ヤクザも混じっていた。ナイツの大阪支部が把握すると、金で片をつけ東京に家族で移らせ祖母には総菜屋の店舗を提供し、姉には都内のアパレル関係に就職を斡旋した。千堂はナイツに感謝している。異能ということだけでここまでしてくれたという思いからだ。恩返しと大阪ではボクサー崩れの不良でエネルギーもて余して居たこともあり、ナイツの任務は遣り甲斐がある。贖罪の陰がつきまとう蓮やその他の人とは違い特殊な個性を活かす場で千堂はあっけらかんとしている。それが組むバディには好まれる。蓮とて例外ではない。

 蓮は千堂を5分程待たせた。

「遅いで。2杯目頼むとこやったわ」

「ゴメン。差し入れのお菓子買ってたから」

「解決ボーナス差し入れに使たんかいな。デート代に残しといたらええのに」

「残してあるよ。映画とファーストフードじゃ幾らも要らない。高校生の初デートなんてそんなもんだから」

「せやな」

「調査部行こうか?」

蓮はそう言って返事を待たずにエレベータに向かった。千堂は飲んでたソイラテをグイと飲み干すとダストボックスに放り込む。

 調査部に着くと部長に三島あずみをくれぐれも宜しくと念を入れ、部員にも繰返したのみ、差し入れのマカロンの菓子折りを渡した。

「彼女今良いですか?バディ紹介したいんで」

あずみの指導係の先輩が答える。

「良いよ。丁度データ入力終わった所だから。三十分休憩しておいで」

あずみが指導係に礼を言う。

「ありがとうございます。蓮君スタバ?」

「うん。千堂は又でうんざりかもだけどね」

三人はまたスタバに戻って来た。千堂はソイラテのトール、蓮とあずみはキャラメルマキアートのトール。寒い季節なので全員ホットだ。

「改めて紹介するね。バディの千堂円。千堂って呼んであげて、まどかは禁句。同い年。ナイツでは僕より先輩」

「よろしゅうな」

「こちらこそ宜しくお願いします。千堂君」

「そやけど蓮。おまえ結構な面食いやな」

間接的に美人と言われあずみは照れた。一方蓮は涼しい顔で

「ま、ね。ひかれたのは優しい所だけどね」

「美少女で性格もええときては羨ましいわ」

「千堂君は彼女居ないの?」

「男子校やねん」

「正式な紹介未だだったね。同級生の三島あずみさん。一応彼女」

「宜しくお願いします。蓮君の事くれぐれもお願いします」

「任せとき」

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