第3話 「俺の扱いが酷いのは何かの間違いだ!by拓海」
投稿予定よりかなり遅くなってしまいました……
とりあえず、あの後、正直に悪いと思ったし、あのまま道端にいられると通報されかねないと思ったから、全員で拓海に謝った。
その結果、拓海の機嫌直しに時間がかかって早めに家を出たのに若干、急がないといけなくなった……
直弥は、
「あのバカ。いつか、後悔させてやる」
とか、悪そうな顔で言ってたけど、僕には止めれなかった。だって、首を突っ込んだら巻き込まれるでしょ?拓海を安らかに眠れ……
「なぁ、悠人?なんか不穏な空気を感じたんだけど……?」
「気のせいじゃない?まぁ気づいた時には、終わってるから大丈夫だって!」
「何が!?終わってるって何が起こるんだよ!?」
とりあえず横で騒いでる拓海は、無視して僕たちは学校に向かっていった。
「ちょっ!無視するなよ。皆で先行くなよ!俺は、またこういう扱いなのか!?」
何言ってるの?今さらでしょ?
とりあえず、あれから何事もなく学校に着いた僕たちだけど……恐らくこれからが、大変になると思うんだよね…さっきも言ったんだけど、正直に言って僕の幼馴染たちは、かなりモテる。それも密かにファンクラブやら親衛隊やらが出来るほどに。まぁ、何を言いたいかというと……
「おはよー。新川君」
「おはようございます。拓海さん」
「お、おはよう。拓海君。よ、よかったら、こ、このクッキーどうぞ!」
と、こんな感じで残念な拓海でも、女子たちに囲まれていたり。
「おはようございます。ご機嫌いかがですか?杉本様」
「おはようございます。会えて嬉しいです!直弥様」
「ごきげんよう。直弥様」
と、直弥は、気品があるお嬢様や同級生なのに様付けして呼んでいる女子に囲まれたり
「「「おはようございます!波美様!真美様」」」
「おはよう。波美さん。今日も可愛らしいね」
「おはよう。真美さん!今日、良かったら俺と遊びに行かない?」
「おい!今、真美様を遊びに誘ったやつがいたな!お前たち、俺たち親衛隊の掟はなんだ!!」
「「「常に波美様と真美様が快適に不自由なく過ごせる学校生活!!危険に晒さないように陰から見守る!!その為、遊びに誘う等言語道断!!」」」
「その通りだ!それが今、破られそうになっている。やる事は分かっているな?」
「「「危険分子の排除です!!!」」」
「そのとおりだ!よし、お前ら行けー!!」
「「「イエッサー」」」
と、波美と真美にも親衛隊らしき人たちや男子たちが集まっている。
あ、真美を遊びに誘った人が捕まった…うわー縄でぐるぐる巻きにされてるよ…
てか、どこからその縄持ってきたの!?しかも、掟の陰から見守るとかストーカーじゃん!
親衛隊の行動で2人とも苦笑いだし…
「なんていうか。凄いね……お兄ちゃん」
「その内、優衣も慣れるよ。と言ってもあの親衛隊たちの行動は慣れたら駄目だけどね…」
だって、他に波美と真美を誘ったらしき男子たちをぐるぐる巻きにして運んでるし……
「よし、巻き込まれる前に学校入ろうか」
「うん。そうだね。早く行こう」
心なしか疲れてるように見えるけど、明日からこれを毎日見ることになるし恐らく経験することになるんだよ?大丈夫?
とりあえず、巻き込まれると思ったから僕と優衣は、学校に入って行った。
学校に入った僕は、あらかじめクラスが指定されていた優衣と別れてクラス替えの紙を見る為に広場の掲示板へと来ていた。
「え~っと、あった。2-Aか。皆はどこだろう?」
どうやら、僕たち全員は2-Aみたいで心の中では良かったと安堵していた。
「おい。悠人、置いて行くなんて酷くないか」
「だって、あれに首、突っ込んだら面倒な事になるじゃん。てか、皆よくあれから脱出できたね」
「結構、大変だったぞ。俺と波美、真美は、何とかなって大丈夫だったけどあのバカが調子にのったせいで時間がかかったんだよ」
「そうそう、プレゼントをくれた子に「ありがとう!俺に出来る事があったら何でも言ってくれよ!」とか、ドヤ顔(笑)で言ってたし」
「そのせいで、周りの女子たちが我、先にとプレゼントをあげようとして、ちょっとした騒ぎになってな」
「まぁ、ファンクラブの人たちが何とかその場を静めてくれたんだけどね~」
「それは、大変だったね…お疲れ様」
「ねぇねぇ、直弥と真美の言い方、酷くない?バカとドヤ顔(笑)って」
「本当の事だろう?」
「もしかして、かっこいい顔だと思ってたの?」
「2人共酷い…もういいよ。俺は、悠人と優しい波美に慰めてもらうからさ」
「ところで、悠~。クラスって何処なの~?」
「皆、2-Aだったよ」
「そうなんだ~。また、皆でよかったね~」
「だよね。じゃあ、皆、教室に行こうか」
「お前の話、聞いてなかったみたいだな」
「また、こういう扱いなんだな……」
拓海は、悟った顔をしてがっくりと項垂れていたけど、どうしたんだろう?と思ったけど僕は、気にせず教室に向かった。
読んでいただきありがとうございます。青空です。
今回は、投稿予定よりも遅くなってしまい申し訳ありません。
忙しくて執筆する時間がありませんでした。
これからは、時間がある時に書いて溜めておこうと思います。
もう一度、読んでいただきありがとうございました。