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階段
産まれ落ちた時から人々は
長い長い階段を
永い永い時を掛け
ただ ひたすら登り続けている
その先に何があるのか
その道はどこへ続くのか
分からないのに登り続ける
誰も そんな事は
考えも しないのだろう
ただ ひたすら上を見て
その先に有るであろう出口を目指すのだ
それは入り口なのかも知れない
その先に 何が待っているのか
分からないその先を知りたいと思うのは
自分だけなのだろうか
その先には 何も無いのかも知れない
ただ ただ 歩き続けるだけ
いつまで歩けば良いのか
誰にも分からない




