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知らない頃



 まだ母親が自分の信じる全てだった頃


 世界に色々な物が溢れている事を僕は知らなかった



 まだ世界が自分を中心に回っていた頃


 自分もただのコマに過ぎないのだということに 僕は気付かなかった



 自分がまだ愛を知らない頃


 身を焦がす程の情熱がある事を僕は知らなかった



 自分がまだ愛情に包まれて生きていた頃


 心の底から沸き上がる憎しみがある事を 僕は知らなかった



 母親の手から そろりと離れて 僕は 世界にものがあふれている事に気付いた


 けして全ての物が 手に入る訳ではないのだと気付いた


 僕は 輝く誰かを引き立てるための存在だと気付いた


 僕の中にも 醜い感情があったのだと気付いた


 僕は 僕を理解した


 僕は 僕を突き動かす感情に従い 主人公のあいつから きみを 奪いに行く



 きみは 僕に 気付いて


 きみを愛してる僕に 気付いて




 あした 会いに行く




 

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