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星降る街
皆で星降る街を訪れたね
あれはいつの事だったろうか
空には 零れ落ちそうな程に星が輝いていて
何度も 何度も 流れていた
空に 線を 描いていた
いつか二人だけで来ようと
そっと 君に 囁いたね
君は 忘れてしまったろうか
流れ星に
あの時君が願った事は 何だっただろう
あの時僕が願った事は 何だっただろう
片鱗さえも 思い出せない
今 僕は
家族と共に星降る街を訪れている
あの頃とは 別の人と
線が描かれた空を見上げている
君は 誰と見ているかな
零れそうな星空を
僕達が交錯した過去は もう戻らないけれど
こうして 星は 昔のように
今も 輝いている




