表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

11二ャ:みーたんとお昼寝

午後の柔らかな陽ざしが、部屋の隅々まで優しく広がっている。

窓から差し込む光は、まるで温かい毛布のように家具や床を包み込んでいた。


みーたんはそんなお昼の時間が大好きだ。

ゆっくりと毛布の上に歩み寄り、まずはくるりと体を丸めて、ふかふかの感触を確かめる。

そして、ちょこんと座ったまま少し目を細め、うっとりとため息をついた。


「んー……やっぱりここが一番気持ちいいの」


みーたんの毛は日差しに照らされ、ほんのりと茶色に輝いている。

そのふわふわの毛並みは、ぽかぽかとした光に包まれ、まるで小さな太陽のようだ。


しばらくの間、みーたんはじっと目を閉じて、まどろんでいる。

まるで世界のすべてが静かに溶けていくかのように、呼吸はゆっくりと深くなっていく。


たまにゆっくりと伸びをして、丸まった体をほぐすと、ふんわりと甘い香りが部屋に漂った。

その香りは、ほんのりミルクと綿菓子のようで、私の心までそっと和らいでいく。


みーたんのお昼寝は、ただの眠りじゃない。

日差しをいっぱいに浴びて、心も体もリセットする、大切な時間なのだ。

見ているこちらまで、ぽかぽかと幸せな気持ちになる。


ふと目を開けたみーたんは、こちらをちらりと見て、小さく「にゃーん」と一声。

それから、もう一度まぶたを閉じて、再び夢の中へ。


私も隣に座り、そっと手を伸ばしてみる。

みーたんのあたたかい体温が伝わってきて、まるで小さな太陽と寄り添っているようだった。


こんな穏やかな午後が、ずっと続けばいいなあ。

みーたんと一緒に過ごす、ゆったりとしたお昼寝時間。


でも、一つだけ――いつも思わず吹き出しそうになるのは、みーたん、寝過ぎて顔の形がちょっと変わっちゃうところなんだよね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ