11二ャ:みーたんとお昼寝
午後の柔らかな陽ざしが、部屋の隅々まで優しく広がっている。
窓から差し込む光は、まるで温かい毛布のように家具や床を包み込んでいた。
みーたんはそんなお昼の時間が大好きだ。
ゆっくりと毛布の上に歩み寄り、まずはくるりと体を丸めて、ふかふかの感触を確かめる。
そして、ちょこんと座ったまま少し目を細め、うっとりとため息をついた。
「んー……やっぱりここが一番気持ちいいの」
みーたんの毛は日差しに照らされ、ほんのりと茶色に輝いている。
そのふわふわの毛並みは、ぽかぽかとした光に包まれ、まるで小さな太陽のようだ。
しばらくの間、みーたんはじっと目を閉じて、まどろんでいる。
まるで世界のすべてが静かに溶けていくかのように、呼吸はゆっくりと深くなっていく。
たまにゆっくりと伸びをして、丸まった体をほぐすと、ふんわりと甘い香りが部屋に漂った。
その香りは、ほんのりミルクと綿菓子のようで、私の心までそっと和らいでいく。
みーたんのお昼寝は、ただの眠りじゃない。
日差しをいっぱいに浴びて、心も体もリセットする、大切な時間なのだ。
見ているこちらまで、ぽかぽかと幸せな気持ちになる。
ふと目を開けたみーたんは、こちらをちらりと見て、小さく「にゃーん」と一声。
それから、もう一度まぶたを閉じて、再び夢の中へ。
私も隣に座り、そっと手を伸ばしてみる。
みーたんのあたたかい体温が伝わってきて、まるで小さな太陽と寄り添っているようだった。
こんな穏やかな午後が、ずっと続けばいいなあ。
みーたんと一緒に過ごす、ゆったりとしたお昼寝時間。
でも、一つだけ――いつも思わず吹き出しそうになるのは、みーたん、寝過ぎて顔の形がちょっと変わっちゃうところなんだよね。