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神人共存

これからも、良しなに

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ちょっと全年齢に相応しくない言葉があるので、制限かけてます。

内容は多分、健全です。


「君は一生、結婚出来ないと思うよ」

突然の極寒に身を震わせながら、巡礼を行って居た時の事である。何時ものように、園内に植えられた木々を見ながらぼんやりとしていた。丸裸になった木々の物寂しい姿を見ていると、着飾る事を知らない私のようで親近感が湧いた。

そんな時、突然黒衣に身を包んだ青年が姿を表した。とろりと香る、強烈なジャスミン。それから上記の言葉である。

「な、何なんですか。突然。まぁ自覚はありますけど……」

不躾な宣言に動揺した。基本的に言葉はオブラートにぐるぐる巻にする。そして包み過ぎて皮肉にも取られ兼ねない様な柔らかい物言い。それから掛け離れた率直な意見は余りにも貴方様らしくは無かった。

貴方様こと梅香の君の口元は、にこにこと弧を描いていた。目は……笑って居なかったけれども。

「君のせいでは、無いけどね。いや、君のせい、なのかな? まぁ、何方にせよ、結婚は難しい」

「まぁ、するつもりはありませんけども。その癖傷付くんですよね。行き遅れとか、男性経験無いとか、からかわれると。鋼の精神が欲しいです」

以前、付き合っていた彼氏から、キスを願われた事がある。そう言う雰囲気だったし、私も腹を括ったつもりだった。でも顎の下に触れられた瞬間、物凄い嫌悪感が体をのたうち回って、結局おじゃんになった。辞めてくれたのは相手からだった。私の強ばった顔を見て、静かな声で『また今度ね』と苦笑いをした。それ以来、何だかんだと疎遠になり、結局それから自然消滅した。

それ以来、私は誰かと添い遂げてはいけないと思った。絶対に、いけない事だと思った。

「ふふふ。これからも私達と良しなに」

そう言うと、さり気なく首周りを人撫でし、姿を眩ませた。


神様に好かれた子は、婚期を逃す。神様という生き物は潔癖を好むから、他の者の手垢が付くのを酷く嫌う。だから目を付けた瞬間から異性との交流を断たれる。断ち切れ無くとも、本人自身が“そう言ったこと”を拒む様に体質を変える。

今日、私の庭でぼんやりしていた子も、そんな子だった。べらぼうな良い子だった。義理堅くて、律儀で、真面目で、ほんの少しだけ垢抜けない子だった。そんな子が私達が嫌うはずも無く。案の定、しっかりと目を付けられていた。

首周りに巻き付いた一匹の白蛇。あれはきっと、私と同じ属の、私より位が上の神様のお使い。あれは絶対に手放す気は無いだろう。

「あれじゃ結婚出来ないよ」

良い子だから、義理堅くて、真面目で、私達が与えた恩を、蔑ろにしないから。それは君のせいでは無いのかも知れない。でもその性根は、神様を惚れさせた君のせいかも知れない。

ふふふ。これからも“私達と”良しなに。

全然関係ない話なんですけど、三狐神様なら

『何ー? 結婚の予定がない!? じゃあ、私が娶ってやろう。勿論、君以外にも沢山居るけど!! 性別が気になるって? じゃあ、君好みの性別と行こうじゃないか。私は結構、尽くすよ〜!!』

とか言いそうだな。と思いながら書いてました。

(改めて結構失礼なこと考えてるな……)


※三狐神様

好き嫌いが激しい。

好きになったら、飛びかかって傍に置く。

気に入らないと、眼中にさえ入れない。名前も顔も覚えない。

お前誰? 状態。

会いたくなったら目の前に突然現れて、そのまま自分の領域に引き摺り込むような。否定も肯定もない。聞いてない。

行動が大胆だから、指全体じゃなくて、体全体で触れてくるお方。


※梅香の君

梅香の君って、天然にあざといんですよ〜!! (脳みそ焼き焦がされ中)

会いたくなったら上から、推しの概念(梅の花)落っことす様な。それからさり気なく、『何時会いに来るの?』って。

だから触れ方は指先で繊細に。後は、行動に合わせて。


前から考えてました。でも形にしたのは初めてです。

このお使いの白蛇、モデルとなった神様がいらっしゃいます。眉目秀麗で有名。怒らせると、やっぱり怖い。

何となく、人魚姫を連想させる方。

(助けてくれた人を、王子に勘違いされる不憫な所とか。最後はちゃんと気が付いて、結ばれて欲しいですね)

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