超次元ッ!スポーツ!4次元ッ!
書き方を思いっきり変えました。なので、過去作のリメイク的なのを出そうと思います。
2XXX年、僕達"細胞投与者"の迫害はここ、サイバーJAPANでは終わり、また新しい競技に挑戦するものや、他の惑星に細胞投与者の苦悩を語る人々なども現れ始めた。そして新しく発見された無人、無生物の惑星オシリスでは、王子様のスポーツと呼ばれる
"テニス"が流行っていた。
「うっ!」(スパーン!)
僕の名は、斎王 涼雅。細胞投与はされていないが、度重なる特別な特訓のお陰で特別な技が使えるようになったんだ。
僕の得意なスポーツテニスで世界一になり、王子様と呼ばれるのが僕の夢さ。ま、まだ中学生だけどね。
「うおら!」(スコーン!)
「なかなかやりますね先輩!」(タタタタッ)
「でも…これはどうですか!雅涼点睛!」(ストーン!)
僕の特技、と言うか必殺技"雅涼点睛"打ったボールは、弧を描き飛んでゆく。敵のコートに着いた瞬間、そのボールは物凄いスピードで地面を転がっていくッ!
「くっ!(バギィ!)くそ!ラケットが折れちまった!」
このさっきから僕に一方的にやられてる男は牡蠣黒 竜也。僕の先輩で、パワー型のテニスを楽しんでる。
「まだまだパワーが足りねぇなあ。やっぱ涼雅はすげーや。お前ならこの部活の部長になれるかもな」
「そうかもしれませんねぇ。」
「謙虚じゃないなぁお前は…ってアイツ宅羅老じゃね?」
「ん?宅羅老先輩ですか?」
宅羅老 潤先輩は、僕より学年が2個上の3年だ。選手一人一人のデータを収集し、対策などを練る。いわゆる
"データ系"だ。
「この俺が潤である確率、100%」
「なにしてるんすか先輩?」
「部長とのラリーに付き合っていた…。俺が疲れている確率、86.47%」
「部長ってあの大環先輩ですか?」
大環 洞法螺先輩は内の部の部長で、中学生とは思えないテクニックと技で敵をなぎ倒す、毒蛇の異名を持つ最強のプレイヤーだとか。
「お前が、新入部員のリョーガだな?」
「はいそうです。」
「俺と、試合してみないか?」
「…受けてたちますよ。」
「なら2番コートにこい」
とは言ったものの…まだ竜也先輩としか試合してないし、この人達がどれくらいの実力を持ってるのかも分からないなぁ。
〜2番コート〜
「ザ ベスト オブ ワンセット マッチ!オオタマキ トゥー サービスプレイ!」
「いくぞ!新入部員!お前の力を、俺に示してみろッ!」(スパーー!ッン!!)
「ッ!(速い!)」(タタタタッ)
「分かりました、よ!」(パコーン!)
「フッ!狂走曲走」(パコーン!)
「でたぞ!先輩のドリフト・トラップ!さぁどうする気だ?!リョーガのやつ!」
「アイツがあの球を返せる確率…0.23%」
アレが噂のドリフト・トラップか…ネットの外から弧を描くようにボールにとてつもない回転を加える…そのボールを普通に返してもアウトコースにボールが飛んでしまうし、返せたとしても強いスマッシュを打たれる…。でも僕にはッ!
「クッ!雅涼点睛!」
「何ッ?!俺の計算に狂いは無いはずだが…。」
「お前は涼雅を舐めすぎなんだよ!アイツは部長並、もしくはそれ以上になれるかもしれない可能性がある様なやつだ…。」
「フッ面白い技だな」(タタタタッ)
「だが、そんなんじゃまだまだ俺の事は倒せないぞ!」
「…ッ!(なんだこのボール…変な回転が、かかって、…)」
「フィフティーン・ラブ!」
「なっ?!部長が一点取られた?!」
「あのボールを、部長が取れない確率…76%…。一体なんなんだ…あの技は…。」
「なかなかやるな。だが、ここからは本気で行かせてもらうぞ!」(スカーンッ!)
(アイツ俺にこの技を使わなければならないとはなぁ!)
「なんだこのサーブ!とても速くて、」(パコーン)
「"返しにくい"!」
どんなカラクリであんなボール打ってのか全く分かりませんけど、勝たせてもらいますよ!部長!
「フォーティ・フィフティーン!」
「くそっ!完璧に部長のペースになってしまっている!これなら、どうだ!」(パーンッ!)
「フゥー…」(シュウゥゥ…)
「お、おいあれ!」
「あの技は…」
「「独裁主義!!!」」
「ッ?!」
なんなんだあの技は!部長の周りに、気流のようなものが通って、まるで、まるで僕が返したボールが部長に吸い込まれていくようだ!
「アイツが部長から点を取れる確率…"0"%だ…。」
でも
僕は!
「うおら!!」(バァン!)
「"無駄"だ…ッ!」
「周りのヤツらより強くて調子に乗ってるようだが、己の力の無さを思い知れェ!」(バコーンッ!)
ビタッン!……
「ゲームセット!ウォンバイオオタマキ!ワンゲームストゥーラブ!」
「…なかなかいい、ボールだったぞ。」
「ありがとうございました。」
この学校以外にもテニス部がある学校は沢山あるが、その分、部長のような人間がいると思うとワクワクするな…。
「なぁリョーガ。」
「なんですか?」
「今度の全国大会にお前を選ぼうと思う。それまで俺特製のスペシャルメニューで特訓してもらうぞ。」
「分かりました!」
俺も頑張らなくちゃな…。
評価お願いします。