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暖簾百合
眼鏡が悪いのか着けかたが悪いのか、
行きつけの店に行くたび入り口の暖簾に眼鏡が引っかかる。
それに気づいた顔なじみの店員さんが、暖簾を持ち上げてくれるようになった。
「いつもすいません」
「いえいえ、こうやってあなたとお話しできますから」
おかげ様で、わたしのエンゲル係数は上がるばかりだ。
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とあるWEB百合小説を読んで、
こんなん書きたいなーと考えていたら、
音感の派生だけで思いついたという、
非常に申し訳ない動機で書きました。
暖簾はちゃんと手で上げて入りましょうね。
上げないのも百合ですけど。