プロローグ1
・基本的に変態しか出ません。
・ゲーテ、ファウストへの一応オマージュです。
(著作権はガイドラインを見た限り問題ないと思います)
・関西弁がやたら出てきます。 苦手な方は避けてください。
・初投稿ですのでいろいろ拙いです。
以上、なんでも来い!な方のみお進みください。
そこは、あらゆる光という光に満ち満ちている。
小鳥のさえずりや川のせせらぎやらなんやら、
これでもかというくらいいぃ感じの、心安らぐ
ヒーリング系ノイズが絶えずだだ流れ、色とり
どりの美しい花々が所狭しと咲き乱れている。
なんともいえない甘~い香りが漂う空間だ。
それもその筈、ここは天上世界。
わかりやすく言おうが言わまいが、まぁぶっちゃけ、
マジ天国なワケですわ。
なんせすぐそこに神とか普通におわしますワケですわ。
そりゃもうどえらいイケオジなワケですわと。
それはさておきそこは天国。
つい今しがたも三大天使舞い降りき、
唐突に合唱始めよったんやでこれが。
[この世界の真実は、常に矛盾が付きまとう。]
[豊かさや幸せを、求むればそのほどに、]
[消費しつづけ、自らも搾取され続ける連鎖。]
[皮肉な運命。]
[歯車の一つでしかなく、]
[個々の存在は忘却の彼方。]
[築き上げた文明のエトセトラ。]
[構築した社会のシステムすら、制御不能な、]
[無能な人間達よ。]
[平等という名の不平等。]
[下劣で陳腐なサバイバル。]
[植え付けられたテンプレ的価値観。]
[何が欲しいのか。]
[何が幸せなのか。]
[何が本当なのか。]
[そんなことすら分からない。]
[これこそが、人類の行きつく運命。]
[もう誰にも、神にすら止められぬ。]
ミュージカル調に舞い踊り、合唱する天使達。
と突然、地鳴りを伴う激しい雷鳴が轟いた。
雷の落ちた地が割れ、そこから黒い影が
這い出でる。
天井のきらびやかな光に歯向かうような、
漆黒の濡れた羽。
真っ白な相貌を覆うように、銀色の長い髪が
風に煽られて靡く。
血のように真っ赤な瞳が銀糸の隙間から覗いた。
その正体は言わずもがな、火を見るよりも
明らかである。
てゆうかどっからどう見ても悪魔やし。
悪魔やなかったら何者やねん。
てな1人乗り突っ込みはともかく、
件の悪魔は語りだす。
[愚かで疎かな天使ども、そして神よ。聞くがいい。]
[人間のことならば、吾輩に任せるがよい。]
[奴らはすこぶる欲深く、心は卑しくなお貧しい。]
[飽くことも満足も知らず、浅ましく強請る。]
[もっと、もっとと底なしに。]
[常に不機嫌、さらに下品極まりない。]
[大勢の不幸の上に成り立つ幸福に甘んじ、]
[名もなき者どもの叫びに耳を塞ぎ、]
[物も、人も、平気に使い捨てる。]
[目先に囚われ、過去から学ぶことはない。]
[未来に夢も希望もない。]
[人を羨み、妬み、嫉妬にまみれた醜い生き物。]
[人間とは、もっとも醜悪な存在。]
[この世界の癌である。]
[忌むべき、滅ぼすべき種族であることは]
[もはや一点も疑う余地なしなり。]
言い切ってやったぞ!とばかりに
ドヤ顔の悪魔メフィスト。
『メフィストよ』
神が厳かに口を開く。
『なんじゃ神よ、悔しいのか。
貴様の被造物である不良品
をここまでコケにされて。』
悪魔は余裕たっぷりにせせら笑った。
『貴様はどうゆうわけだか、この出来損ないの
ガラクタをいたく気に入ってると聞いたが、
儂には何処が良いのかサッパリわからんじゃ』
バカバカしいとばかりに高笑い決めるも、
『どうでもいいっすけど全裸っすよ、
メフィストさん』
やけにチャラい大天使ラファエルが
ゆる〜くぶっ込んで来た。
『たわけ!そんな筈なかろうに。
神に喧嘩売りに来て散々偉そうに啖呵切った挙句
全裸じゃったとかそんな馬鹿な話……って
ホンマじゃあ〜‼︎‼︎』
そんなこんなで続く。
読んでいただいてありがとうございます。
1人でも待ってくださる方がいれば
続き書きます。
この後、怒涛の展開になる予定、です。