第六十三章 未知文明の謎!光と霧の迷宮探検
光と霧に包まれた未知文明の拠点。ノヴァ・リュミエール号は導かれるまま内部へ接近するが、そこには複雑に入り組んだ迷宮と、未知の機械生命体が待ち構えていた。探索とトラブル、ドタバタの連続が再び始まる――。
「すごい……光に包まれた迷宮みたい」
リーナは艦窓越しに、浮遊する構造物の中枢を見上げた。壁や通路が光と霧で覆われ、まるで生き物のように動いている。
「でも、迷路みたいで危険ね」マリナが計器を操作し、進入経路を確認する。
「光の流れを追えば安全なルートを見つけられるはず」
アストラは深呼吸して操縦席に座り直す。
「また迷宮か……もう僕の休暇はどこに行ったんだぁ!」
カイは早速花火装置を取り出す。
「よし、僕の光で道を照らしながら進もう!」
「いやいや、前回も言ったけど爆発しないで!」アストラは頭を抱える。
船はゆっくりと迷宮の中心部へ向かう。
光と霧が入り混じり、通路の形は刻々と変化する。まるで迷路そのものが生きているかのようだった。
「この迷宮、ただの構造物じゃないわ。光や霧が何らかの意思を持っているみたい」マリナが分析する。
突然、船の周囲に光の壁が出現。
「え、また閉じた!」リーナが絶叫。
「どうやら迷宮側からの挑戦ね」マリナが冷静に判断する。
カイは笑顔で花火を点火し、光源として通路を照らす。
「さあ、僕の出番だ!」
「いやぁぁ、光で透かすだけにして!爆発はやめてぇぇ!」
船が壁の間をすり抜けると、霧の中から無数の機械生命体が現れた。
「ぎゃあぁ!敵か!?」アストラは悲鳴を上げる。
だが、生命体は直接攻撃せず、船の進行を観察しているようだった。
「敵じゃない……けど、油断はできないわ」マリナが言う。
リーナは目を丸くしてつぶやく。
「なんだか、試練の迷宮みたい……またドタバタになりそう」
船は生命体を避けながら、迷宮を徐々に進む。
光の壁は触れると反応して形を変え、霧の通路は時々消えたり現れたりする。
「うわぁぁ!また通路が消えた!」リーナが悲鳴。
「落ち着け、光の流れを読むんだ!」マリナが指示を出す。
「キャプテン!左舷旋回!」
「うわぁぁ!僕の操縦が追いつかないぃぃ!」
カイはさらに光源を追加。
「光を操作すれば霧の壁も透けて進める!」
「でも重ねすぎると眩しいんだよぉぉ!」アストラが叫ぶ。
何度も転び、叫び、ぶつかりながら船は迷宮の中心に到達。
そこには巨大な水晶のドームが浮かんでおり、内部には複雑な光の回路が網の目のように広がっていた。
「ここが……未知文明の核心?」リーナが息を呑む。
「ここで解析すれば、この文明の秘密が分かるはず」マリナが慎重に計器を操作。
突然、水晶ドームから光が放たれ、船全体を包み込む。
『旅人よ、進む意志は確かか?試練を受ける覚悟はあるか?』
光の声が響く。
「え、また試練!?もう僕らドタバタしかしてないじゃん!」アストラが絶叫。
カイはにやりと笑い、花火装置を握りしめた。
「よし!試練こそ僕の発明の見せ所だ!」
リーナはアストラの肩をつかむ。
「一緒に頑張ろう、キャプテン!」
「う、うん……」アストラは深呼吸。
こうして、ノヴァ・リュミエール号は未知文明の迷宮探索と試練に挑むことになった――光と霧の中で繰り広げられる、予測不能なドタバタが再び始まるのだった。
未知文明の中心部に接近し、光と霧の迷宮を探索するアストラたち。試練と遭遇が重なる中、船は無事に進めるのか、そして文明の秘密とは?




