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星間乱舞!キャプテン・アストラの大英雄譚 銀河の黎明(ぎんがのれいめい)  作者: たむ


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第六十二章 未知文明の接触!光と霧の迎撃戦

未知宙域の浮遊体に接近したノヴァ・リュミエール号。光と霧が渦巻く中、突如として防衛システムが作動し、船は迎撃の危機に直面する。ドタバタ必至の未知文明との接触が今、始まる――。

「うわぁぁぁ!なんかレーザーみたいな光が飛んできたぁ!」

リーナが艦橋で叫びながら操縦席を握る。光の束が霧の中を切り裂き、船体に反射してきらめく。


「迎撃か……!」マリナが計器を分析する。

「光のパターンが複雑すぎるわ。自動防御システムね」


「キャプテン!僕の発明で対応するぞ!」カイが花火装置を手に取り、笑顔で操作を始める。

「えぇぇ!?また爆発系!?」アストラは頭を抱え、椅子に倒れ込む。


「いやぁぁ!僕の休暇は一体いつ来るんだぁぁ!」


光の攻撃は、思った以上に複雑だ。光の柱が霧の中で網目のように広がり、避けるためには操縦桿をフル操作する必要がある。


「リーナ、左舷に旋回!カイ、光源で霧を透かせ!」マリナが指示を飛ばす。

「了解……って、僕が光で透かすの!?」カイが楽しそうに笑う。


アストラは必死に旋回を繰り返す。

「うわぁぁぁ!曲がれ曲がれ!あぁぁ!ぶつかる!」


霧の中から、浮遊体の機械生命体が姿を現す。光をまとい、まるで霧そのものが形を変えたかのような異形。


「きゃあぁぁ!本物だぁぁ!」リーナが絶叫。

「本物でも敵か味方か見極めろ!」マリナが冷静に判断を下す。


カイは光源を操り、霧の中に“安全な道”を作り出す。

「ほら、これで迷子にならずに逃げられる!」


だが、機械生命体は光に反応し、船を追いかけてくる。

「やべぇ、追ってくるぅ!」アストラは悲鳴を上げる。


「待て、こちらから接触してみる!」マリナが通信チャンネルを開放。

「私たちは敵ではない!ただの探索者です!」


霧の中、光をまとった存在が船体の周囲で停止した。光の形状がゆっくりと変化し、文字のような模様が浮かび上がる。

『侵入者よ、目的を明かせ』


「え、えっと……僕たちは冒険者で、たまたまここに迷い込んだだけです……」アストラが小声で答える。


光はゆらりと揺れ、警戒心を見せつつも攻撃は止まった。

「とりあえず……敵ではなさそう」リーナが安堵する。


カイは喜び勇んで言った。

「やった!新しい文明と接触だ!僕の花火も役に立ったぞ!」


マリナは眉をひそめる。

「でも、まだ油断はできないわ。信号の解析は不完全。何が起こるか分からない」


アストラは頭を抱え、座席に沈む。

「もう休暇どころか、僕の人生すべてドタバタじゃん……」


しかし、光の生命体は次第に柔らかく輝きを変え、船を導くようにゆっくりと動き出した。

「……誘導してくれてる?」リーナが目を輝かせる。

「多分ね」マリナが答える。


ノヴァ・リュミエール号は、光の生命体に導かれるまま未知文明の拠点へと接近する。

「ここで一体、何が待っているの……」アストラがつぶやく。


霧の向こうには、浮遊する構造物の中枢らしき巨大ドームが光に照らされて見える。未知文明の中心、そして新たな冒険の舞台――。


カイは拳を握り、にやりと笑った。

「さあ、キャプテン!ここからが本番だぞ!」

「いやぁぁ!僕は休暇が欲しいだけなのにぃぃ!」


こうして、ノヴァ・リュミエール号の未知文明との接触は始まった――光と霧に包まれた大混乱の中で、いつものドタバタが再び幕を開けるのだった。

未知文明の拠点に接近し、光と霧に導かれるノヴァ・リュミエール号。敵意はないものの、未知の存在との接触は緊張と混乱を伴う。

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