表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星間乱舞!キャプテン・アストラの大英雄譚 銀河の黎明(ぎんがのれいめい)  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/92

第六十章 星雲脱出大作戦!修理もドタバタ

幻影の民の試練を突破したアストラたち。しかしノヴァ・リュミエール号は星雲内で損傷し、航行不能の状態。脱出のためには、修理と航路確保を同時にこなさなければならない。もちろん、いつも通りのドタバタは避けられない――。

「ふぅ……迷宮突破はできたけど、船はボロボロだね」

リーナが煙を上げる艦内を見渡す。床には工具や装置、散乱した花火の残骸が転がる。


「修理は僕がやる!いや、僕の発明で直せるはず!」カイが元気よく工具を取り出す。

「だからって、爆発させるのはやめて!」アストラは頭を抱える。


マリナは計器を確認し、冷静に作戦を立てた。

「まず、動力系統の応急修理。次に推進系統を復旧。それから光学迷路用のセンサー調整」


「……って、なんで順番まで説明されてるのぉぉ!」アストラが悲鳴をあげる。


船体の外を見ると、星雲の霧はまだ濃く、進路を誤れば再び未知の渦に巻き込まれる可能性が高い。


「カイ、光学センサーを頼む!」

「お任せ!光の壁も迷路も、僕の花火で照らして突破だ!」


しかし、カイがセットした花火四号が誤作動。

ドォォォンッ!!

船内が爆発音と共に揺れ、アストラとリーナは床に転げ落ちる。


「ぎゃあぁぁ!また爆発!?」

「落ち着け、ただの光源だ」カイは笑顔。

「……その笑顔が怖いんだよ!」


マリナは鋭く指示を飛ばす。

「アストラ、推進系統を手動で!リーナ、通信系統の保護!カイは光源担当!」

「了解……って全部僕がやるの!?」アストラは頭を抱えた。


外部作業用のスーツを着込み、アストラは船外に出る。

星雲の霧は幻想的で美しいが、未知の微粒子が飛び交い、視界は不安定。


「キャプテン、無理しないで!」リーナが艦内から叫ぶ。


船体の補修は、想像以上に困難を極めた。

ねじはどこかに飛んで行き、工具は滑って床に落ち、光学センサーのレンズには霧が付着。


「くそぉぉ、どうしていつもこうなるんだ!」アストラは涙目で格闘。


カイは懲りずに花火を点火し、霧を照らして光路を確保。

「ほら、見えるぞ!」

「それが危険光源って言うんだよ!」


やっとのことで船体修理が完了し、推進系統も復旧。

マリナが操縦席に座り、航路を計算する。

「よし、光学迷路を突破できる。出口は……あそこ!」


アストラは深呼吸して操縦桿を握った。

「うわぁぁぁぁ!僕、また操作するの!?」

リーナは深呼吸して励ます。

「大丈夫、キャプテン!私たちも一緒にやる!」


ノヴァ・リュミエール号は星雲の出口へ向かい、霧の迷宮を抜ける。

カイは光源として最後の花火を点火。霧が鮮やかに照らされ、出口への道が浮かび上がる。


「やった!これで脱出できる!」

「だが油断するな」マリナが警告する。

「影の艦隊も銀河警察も、まだ近くにいる可能性がある」


アストラは頭を抱え、涙目で叫ぶ。

「もう、僕の休暇はどこに行ったのぉぉぉ!」


それでも、船は無事に星雲を抜け、未知の宙域へと姿を現した。

輝く星々の間で、ノヴァ・リュミエール号は再び航海を続ける。


「次こそ……休暇……?」アストラがぼそり。

「休暇より、次の冒険の方が早く来るわね」マリナが笑う。

「まあ、ドタバタがあるから楽しいんだけどね!」カイは笑顔で拳を握った。


こうして、アストラ一行は星雲脱出大作戦を成し遂げた――もちろんドタバタ満載で。

星雲内での修理と脱出を成功させたアストラたち。しかし、銀河警察の誤解も影の艦隊の影も去ったわけではない。次なる冒険はさらに予測不能。ノヴァ・リュミエール号の航海はまだまだ続く――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ