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星間乱舞!キャプテン・アストラの大英雄譚 銀河の黎明(ぎんがのれいめい)  作者: たむ


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第五十九章 星雲の試練!幻の迷宮を突破せよ

幻影の民によって告げられた“星雲の試練”。その正体は未知の迷宮に隠されていた。光と霧が入り混じる幻想的な空間で、アストラ一行は試練の真実に立ち向かう――そしていつも通りドタバタは避けられない。

「うわぁぁぁ……ここ、なんか不思議すぎて怖いよぉぉ!」

リーナは艦外服を着たまま震えていた。目の前に広がるのは、光の道と霧の壁が絡み合う、まるで迷宮のような空間。


「落ち着け、リーナ。これは試練だから」とマリナ。

「試練って言ったって、具体的に何するのよ……?」


カイはわくわく顔で装置を取り出す。

「ここは迷宮型試練だな!光学迷路に霧の幻影、僕の発明が大活躍するぞ!」

「いやいや、勝手に発明しないで!」アストラが絶叫。


一歩踏み出すと、霧の中から不規則に光が動き、壁が変形して道が消えたり現れたりする。

「きゃあぁ!道が消えたぁ!」リーナが叫ぶ。


「落ち着け、光のパターンを観察すれば……」マリナが分析するが、霧と光が複雑に絡み合い、全員が右往左往する。


「うわぁぁぁ!僕の方向感覚がぁぁぁ!」アストラは完全にパニック。


カイは楽しそうに光を追いかけながら装置を操作。

「これを使えば光の道を固定できるはずだ!」


しかし装置が誤作動し、巨大な花火が霧の中で爆発。

「ぎゃあぁぁ!光が眩しすぎるぅぅ!」


幻影の民の声が霧の中から響いた。

『迷い、恐れ、混乱……それを越えて前に進むのだ』


「越えろって言われても、もう混乱してるんだけど!」アストラは頭を抱えた。

リーナも泣きながら転げ回る。

カイはさらに花火をセットしようと企むが、マリナが必死で止めた。


迷路を進む中で、次々と試練が襲いかかる。

壁の一部が突然消えたり、床が光に変化して滑ったり、霧の中から幻影が現れて追いかけてくる。


「きゃあぁぁ!キャプテン、助けてぇぇぇ!」リーナが抱きついてきた。

「うわぁぁぁ!お前を抱えたまま迷路を突破するの!?重いぃぃ!」


マリナは地図のようなものを手作りで描きながら指示を出す。

「右に曲がれ!光の壁が揺れたら、その影を追え!」


カイは楽しそうに花火を光源として照明に使い、逆に道を作り出す。

「ふふふ、こういうドタバタこそ僕の腕の見せ所!」


一行は泣き叫び、転び、ぶつかりながらも少しずつ迷宮の奥へ進む。


やがて、迷宮の中心に到達した。そこには巨大な水晶のようなオブジェが浮かんでいる。

幻影の民の声が響いた。

『これが試練の核心。恐れを乗り越え、己の意志で光を導け』


「己の意志で光を導け……って、どうすればいいの!?」アストラは頭を抱え、リーナは泣き出し、カイは装置をセット。


するとマリナが手を伸ばし、慎重に水晶の光を手で触れた。

「光は恐怖や迷いを反映する。だから私たちが恐れず進むことで、道が開けるのね」


アストラは深呼吸して目を閉じた。

「わかった……僕、迷わない……!ドタバタでも前に進む!」


その瞬間、水晶から光が放たれ、迷宮の霧が一瞬にして消え去る。

道が現れ、出口への光の道が伸びた。


「やったぁぁぁ!」リーナが飛び跳ねる。

「これで試練クリアってこと?」アストラは放心状態。

カイは大喜びで「新発明の威力も見せたぞ!」と叫んでいる。


幻影の民の声が最後に響く。

『恐れを乗り越えた者にのみ、次の道は開かれる……旅人よ、さらなる冒険が待つ』


こうして、アストラ一行は星雲の試練を突破した。

しかし、船はまだ修理中。未知の宙域での冒険は、まだまだ続くのだった。

星雲の迷宮を突破し、幻影の民の試練を乗り越えたアストラたち。しかし、船の修理もままならず、次なる危険はすぐそこに待ち受けている。

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