第百三十二章 突発訓練!真夜中のアラートに大混乱
静寂を求めて奮闘したアストラは、ようやく眠りについた――はずだった。
だが、銀河を駆けるノヴァ・リュミエール号に「安眠」という言葉は存在しない。
突如鳴り響くアラート、光る赤ランプ、仲間たちの叫び声!
……それは敵襲か? それとも――ただの訓練!?
◆静寂の終焉
「……すぅ……すぅ……」
久々に安らかな寝息を立てるアストラ。
静音装置のおかげで、今夜は平和そのもの。
だが――。
【ビー!ビー!ビー!】
「ぎゃあああああああっ!?」
突如、艦内にけたたましい警報音が響き渡った。
「全員戦闘配置! 敵影接近!」マリナの声が艦内放送に乗る。
「ええええ!? マリナ!? 俺、寝始めたばっかりなんですけどぉぉ!?」
◆艦内大混乱
「うわっ、寝巻きのままだ!」カイがパジャマ姿で廊下を疾走。
「ぷくるるぅぅ!?(毛布が絡まったまま転倒)」プクルは転がる。
「……やれやれ」リーナは冷静に端末を操作しながらも、髪が寝癖で跳ねていた。
アストラは頭を抱える。
「マリナ! 状況は!? 本当に敵襲なのか!?」
「……実は……これは突発訓練よ」
「はぁぁぁぁ!? 訓練!?」
◆訓練の名目
「艦の防衛態勢がどこまで機能するか、定期チェックが必要なの!」マリナは真剣だ。
「いやいやいや! なんで夜中にやるんだよぉ!」
「実戦は時間を選ばないもの!」
「ぎゃあぁぁ! 俺の睡眠は選んでほしいぃぃ!」
◆模擬戦開始!
モニターには無人標的機が接近する映像。
「カイ! 迎撃準備!」
「了解! って、寝ぼけて照準が合わねぇ!」
「リーナ、シールド展開!」
「……出力70%。これ以上は、私も眠い」
アストラも操舵席に座るが、目は半分閉じかけ。
「よし……標的を……zzz」
「寝るなぁぁ!」全員のツッコミが飛ぶ。
◆ドタバタの果てに
模擬戦はグダグダ。
カイは的を外し、プクルは寝落ち、リーナはシールドの数値を間違え、アストラは操舵席で船を90度傾け――。
「ぎゃあぁぁぁぁ!」全員が床に転がる。
最終的に、訓練用の標的機はリーナの「くしゃみレーザー」で撃墜された。
「……え? 今の、偶然?」カイが呆然。
「……私の鼻の性能が証明された」リーナは妙に誇らしげ。
◆静かな夜……?
訓練終了後。
「全員、よくやったわ!」マリナが満足げに頷く。
「いやいやいや! 全然うまくいってなかったでしょ!」アストラが叫ぶ。
「でも、結果オーライ」リーナが小さく拍手。
「ぷくるる……(もう寝たい)」
結局、全員が疲れ果て、そのまま食堂の床で眠り込むことに。
静音装置?
もちろん……アラート音で爆散していた。
せっかく手にした安眠も、銀河警察の任務においては一瞬の夢。
突発訓練という名のドタバタ劇は、船員たちの団結を強めた……のかもしれない。
次回は、訓練の成果(?)を実際の事件で試す時――「泥棒宇宙船との追走劇」へ!




