第百三十一章 艦内の静寂計画!アストラの安眠大作戦
騒ぎに騒ぎが続き、艦内は常にドタバタ。
カードは宙を舞い、食堂は笑いの渦、整備区画では音が鳴り止まない。
そんな中、アストラの叫び声が響いた。
「俺に! 安眠をくれぇぇぇぇ!!」
――静寂を求める青年の奮闘が始まる。
◆眠れぬ夜
ノヴァ・リュミエール号の一室。
アストラはベッドの上でごろごろ転がっていた。
「ぎゃあぁぁ! うるさいぃぃ!」
廊下からはカイの笑い声、食堂からはプクルの「ぷくるる!」という鳴き声、整備区画からはリーナの金属を打つ音。
「……どれも日常音。でも睡眠妨害」リーナの淡々とした声がドア越しに聞こえる。
「リーナぁぁ! せめて小声でぇぇ!」
◆アストラの決意
翌朝。寝不足で目の下にクマを作ったアストラは、皆の前で宣言した。
「俺は今日から! 艦内静寂計画を実行する!」
「静寂計画?」マリナが首を傾げる。
「そう! 誰もが快適に眠れる環境を整えるんだ!」
「結局、自分が寝たいだけでしょ?」カイの突っ込み。
「ぷくるる!」プクルも同意。
「……まあ、無駄ではない。艦内環境の改善は必要」リーナだけは賛成した。
◆作戦開始!
① 食堂から音を消せ!
「よーし! これで吸音材を壁に貼れば静かになる!」
アストラはダンボールをペタペタ。
「……それ、防音効果ゼロ」リーナが即座に否定。
「ぎゃあぁぁ!」
② 廊下での足音を軽減!
「廊下に絨毯を敷けば静かになる!」
「でも、これ……船の在庫じゃなくてマリナの衣服じゃない?」カイが指摘。
「ぎゃあぁぁ! 高級ドレスがぁぁ!」マリナの怒声が轟く。
③ 機械音を止めろ!
「よし、エンジンの音を消して――」
「待って待って! 止めたら航行不能でしょ!?」マリナが慌てて止めに入る。
「ぎゃあぁぁ! もう何もできないぃぃ!」
◆静寂は訪れるか?
結局、アストラの努力は空回り。
「……無駄な作業量だけ増えた」リーナが冷静に総括する。
「でもさ、アストラが頑張ってる姿、ちょっと面白かったよな」カイは肩を叩く。
「ぷくるる!」プクルも嬉しそうに鳴く。
「ぎゃあぁぁ! 笑い事じゃないんだぁぁ!」アストラは床に突っ伏した。
その夜。
結局、艦内の騒音はいつも通り。
だが――マリナが気を利かせてアストラの部屋に小さな音遮断装置を置いた。
「……おやすみなさい」
静かな囁きと共に、ようやく深い眠りに落ちるアストラであった。
安眠を求めたアストラの奮闘は、失敗続きでドタバタの連続。
それでも仲間たちの小さな気遣いが、ようやく彼に安らぎをもたらした。
――旅路の中の日常は、いつも騒がしく、それでいて温かい。
次回は、静かに眠ったはずのアストラを叩き起こす「突発イベント」が発生!?




