第百三十章 艦内の片づけ大作戦!トランプが宇宙に舞う!?
トランプ大会で散らかった艦内。
カードは床に散乱、食堂のテーブルはぐちゃぐちゃ、笑い声の余韻も消えかけていた。
「片づけは誰がやるの?」
その何気ない一言から始まった――ノヴァ・リュミエール号の大掃除作戦!
しかし、ただの片づけで済むわけがない……。
◆事件の発端
食堂の床には、まだ数十枚のカードが散乱していた。
「ぎゃあぁぁ! どうして片づけまで俺の役目なんだぁぁ!」アストラは泣き叫ぶ。
「だって一番散らかしたのはアストラでしょ?」カイがにやにや笑う。
「いや、最後にカードをばら撒いたのはプクルでしょ!?」アストラは抗議する。
「ぷくるる!」無邪気に笑うプクル。
「議論は後。作業開始」リーナはモップを持って立ち上がった。
「そうね。終わらないと次の航路計算もできないわ」マリナは冷静に指示を飛ばす。
◆片づけ開始!
「よーし! カード集め競争だ!」カイが突然叫ぶ。
「ぎゃあぁぁ! 遊びじゃないぃぃ!」アストラの叫びは虚しく響く。
カイは床を滑りながらカードを拾い集め、リーナは的確に分類。
「スペード、ハート……一部欠損。たぶんプクルが食べた」
「ぎゃあぁぁ! なんで食べるんだぁぁ!」
プクルはお腹を押さえ、「ぷく……」と苦しそうに鳴く。
「……カードは食物じゃない」リーナが淡々と注意した。
◆ハプニングその1:エアロック
掃除機を持ち出したアストラがスイッチを入れると、ものすごい吸引力でカードを吸い込む。
「よーし、これで一気に片づけ――」
そのまま掃除機の排気が暴走し、集めたカードがエアロックの方へと吹き飛ばされていく!
「ぎゃあぁぁ! 宇宙に飛んでいくぅぅ!」
窓の外にキラキラ舞うトランプカード。
「……まるで流れ星」リーナが呟く。
「ロマンチックにまとめないでぇぇ!」アストラは号泣した。
◆ハプニングその2:艦内ロボ
艦内清掃ロボが勝手に作動し、カードをお菓子と勘違いして収納ボックスに詰め込み始めた。
「返して! それ僕のお気に入りデッキ!」カイが必死に追いかける。
「ぎゃあぁぁ! なぜロボにまで負けるんだ俺たちぃぃ!」
マリナがコントロール端末を操作し、ロボを停止。
「もう……まるで子供の集団ね」
「いや、半分は本当に子供みたいなもんだろ!」アストラが即ツッコミ。
◆片づけ終了……?
最終的に、残ったカードは半分以下。
「……トランプ、半壊」リーナが冷静に報告する。
「ぎゃあぁぁ! 新品だったのにぃぃ!」アストラは泣き崩れた。
「まあ、これも思い出ってことで」カイは笑顔。
「次はもっと頑丈なカードを買いましょう」マリナが提案する。
プクルはカードの欠片を吐き出し、「ぷくるる!」と満足げ。
こうして食堂はようやく片づいた……はずだった。
だが、この後すぐに――残りのカードが空調ダクトから吹き出し、再び艦内に舞い散ることになるのだった。
「ぎゃあぁぁ! 終わらないぃぃ!」アストラの悲鳴が艦内に響き渡った。
片づけのはずが、掃除機の暴走や清掃ロボの誤作動でドタバタの連続。
結局カードは半壊し、食堂は再び混乱に包まれた。
それでもクルーの笑い声は絶えず、銀河を巡る旅の合間に、こうした日常が確かに息づいている。
次回は――今度こそ静かに過ごしたいアストラの願いをよそに、新たな事件が艦内を揺るがす!




