第百二十八章 艦内で料理対決!ピザ vs 異星料理
ドタバタの市場での補給を終えたノヴァ・リュミエール号。
しかし、平穏な日常は長く続かない。
今度は――艦内の食堂で「料理対決」が勃発する!
アストラのピザが勝つのか? それともカイが市場で買い込んだ“謎の食材”で作る異星料理が勝つのか!?
艦内は腹の虫と笑い声に包まれる――。
船内の食堂。
アストラがエプロンを着け、せっせとピザの生地をこねていた。
「やっぱり補給した食材はこうして料理してこそだ。今日はみんなに最高のピザを――」
そこへ、カイが大きな袋を抱えて登場。
「アストラ! 僕だって料理できるんだ! 市場で買ったこの“赤光果”と“星海茸”を使って異星料理を作るよ!」
「ぎゃあぁぁ! それはやめてぇぇ!」アストラは青ざめる。
「毒性の可能性、ゼロではないわね」リーナは冷静に分析。
「安全確認は済ませてある!」カイは胸を張った。
「よし、こうなったら勝負だな!」マリナが腕を組む。
「どちらの料理がクルーを笑顔にできるか――料理対決よ!」
◆調理開始!
アストラは手慣れた動作でピザ生地を回す。
「ふっ、俺の十八番……!」
カイは星海茸を鍋に放り込み、赤光果を乱切りに。
「うおぉぉ! 未知との遭遇料理だ!」
「ぎゃあぁぁ! それ、煙が紫色ぅぅ!」アストラは絶叫する。
「落ち着いて、まだ可食判定は保留」リーナは冷静。
「においは……ちょっと独特ね」マリナは鼻をつまむ。
◆試食タイム!
最初にアストラのピザが完成。
黄金色のチーズ、香ばしい香り。
「んー! やっぱりアストラのピザは最高!」カイが頬張る。
「……美味しい」リーナも淡々と評価。
「完璧な味ね」マリナもうなずいた。
次にカイの異星料理が登場。
皿から紫の湯気がもくもくと立ち上る。
「ぎゃあぁぁ! もう見た目から危険ぃぃ!」アストラは腰を抜かした。
しかし、カイは堂々と匙を差し出す。
「ほら、食べてみて!」
恐る恐る口にしたマリナ。
「……っ!?」一瞬目を見開いたが、次の瞬間、ふっと笑った。
「……悪くない。少し辛いけれど、不思議とクセになる味」
リーナも静かに頷く。
「栄養価は高い。意外と有用」
アストラも観念してひと口。
「ぎゃあぁぁ……って、美味しい!?」
なんと意外にも、しっかり食べられる味だった。
◆勝敗は?
「では、勝者は――」マリナがジャッジを下そうとしたその時。
プクルが料理に飛びつき、両方の皿を一瞬でたいらげてしまった!
「ぎゃあぁぁ! 全部食べられたぁぁ!」アストラの悲鳴が響く。
「プクル、やるじゃん!」カイは笑顔。
「……これでは勝敗はつけられないわね」リーナは冷静に結論づけた。
こうして料理対決は引き分け。
食堂には、笑いと満腹の余韻だけが残された。
艦内で突発的に始まった料理対決。
アストラの定番ピザと、カイの奇想天外な異星料理。
勝敗は決まらなかったが、クルー全員が笑顔になったのは間違いない。
次回もまた、彼らのスローライフ(?)に待ち受けるドタバタが幕を開ける!




