第百二十七章 銀河市場でお買い物!値切り交渉ドタバタ
ノヴァ・リュミエール号の補給日。
目的地は――宇宙港に隣接する、巨大な「銀河市場」。
各種文明の食材や道具、珍品が並ぶにぎやかな場所で、クルーたちの買い物ドタバタが始まる!
はたして予算は守られるのか? 胃痛アストラの悲鳴は聞こえるのか!?
宇宙港に降り立つと、目の前に広がるのはきらびやかな銀河市場。
漂う香辛料の匂い、異星人の呼び声、煌びやかなネオンサイン。
「すごーい! なんでも売ってる!」カイは目を輝かせる。
「ぎゃあぁぁ……また散財の予感しかしないぃぃ……」アストラは頭を抱えた。
マリナは冷静にメモを取り出す。
「今回の補給リストはこれ。食材、燃料補助パーツ、修理キット。無駄遣いは厳禁よ」
「無駄遣い!? 僕はいつも合理的に動いてるよ!」カイは胸を張る。
「前回、銀河スライムゼリーを百パック買った人が何を言うの」マリナは冷ややかな視線。
「ぎゃあぁぁ! あれ以来、冷蔵庫がヌルヌルぅぅ!」アストラは絶叫した。
市場に入ると、リーナは静かに観察を始めた。
「値札の相場はこの通り……ただし交渉が基本のようね」
「交渉!? 僕、値切りなんて無理だぁぁ!」アストラは震え上がる。
「なら、任せて!」カイが自信満々に名乗りを上げる。
「ぎゃあぁぁ! それが一番危ないぃぃ!」アストラの悲鳴が響いた。
まず訪れたのは食材コーナー。
異星野菜が山のように積まれている。
「これ、絶対ピザに合うよ!」カイは真っ赤に輝く謎の野菜を手に取った。
店主は不気味な笑顔を浮かべながら値を告げる。
「五百クレジット」
「高っ!」アストラは腰を抜かす。
しかしカイは胸を張って言い放った。
「よーし! 二つで五百クレジットに負けて!」
「ぎゃあぁぁ! なぜ増やす!?」アストラは頭を抱えた。
店主は一瞬呆気に取られたが、にやりと笑って頷く。
「面白い。二つで五百にしよう」
「やった!」カイは大喜び。
「……それ、結局単価が下がってないわよ」マリナは呆れ顔。
一方、リーナは静かに別の露店で交渉をしていた。
「この修理キット、相場は四百。あなたは七百と言った。では六百でどう?」
「お嬢ちゃん、なかなか目が利くな……。いいだろう」
すんなり成立。
「……リーナが一番頼りになる」アストラは心底うなずいた。
そして事件は起きた。
プクルが市場を駆け回り、勝手に果物をくわえて走り去ったのだ。
「ぎゃあぁぁ! 万引きだぁぁ!」アストラは青ざめる。
店主たちが一斉に怒鳴り声を上げ、市場が騒然となった。
「待ってぇぇ! プクルは悪気ないの!」カイが全力で追いかける。
「走るな! 割引交渉中だ!」アストラの胃がさらに悲鳴を上げた。
最終的に果物を返却し、マリナが冷静に謝罪して事態は収束。
「……追加で二百クレジット払ってきたわ」
「ぎゃあぁぁ! 予算がぁぁ!」アストラはその場に崩れ落ちた。
買い物が終わり、クルーは市場を後にした。
カイは戦利品の袋を抱えて満足げ。
「楽しかったなぁ! また来よう!」
「ぎゃあぁぁ! 二度とごめんだぁぁ!」アストラの胃痛の声が市場の空に響いた。
銀河市場での買い物は、値切り交渉ドタバタとプクルの暴走で大混乱。
それでも必要物資は確保し、船は再び旅立つ。
アストラの胃痛は増える一方だが、クルーの絆は少しだけ強くなった……かもしれない。
次回は、のんびりしたいアストラの願いをよそに、またもやドタバタが待ち構えている!




