第百六章 影の艦隊基地潜入!ドタバタ作戦再び
影の艦隊を追跡した先に待ち受けるのは、惑星軌道上に浮かぶ巨大基地。
銀河警察の監視任務はここで一段と困難となる。
だが、ノヴァ・リュミエール号とアストラたちにとって、「困難=ドタバタ」なのだ。
今日も宇宙の秩序と胃痛は同時進行。
「……ここが、影の艦隊の本拠地か」アストラは操縦席から俯瞰する基地の巨大さに圧倒された。
「巨大ね。戦艦がずらりと並んでる」マリナも息を呑む。
「え、僕たち、どうやって潜入するんだ……?」アストラの声には恐怖が混じる。
「まずは偵察。接近は慎重に」リーナは端末を操作して防御網の解析を始める。
カイは顔を輝かせた。
「よし! また僕の光源で潜入サポートだ!」
「いやいやいや、だから君の光源で毎回ドタバタになるんだろ!」アストラが絶叫。
潜入開始。
ノヴァ・リュミエール号は偽装装置を稼働させ、敵基地の防衛網に紛れ込む。
「静かに……静かに……」アストラは青ざめながら操作する。
「静かじゃない! カイが光源つけっぱなし!」マリナが叫ぶ。
「光ってた? あ、やば……」カイが小声で呟く。
その瞬間、警備ロボが赤く点滅した。
「ぎゃあぁぁ! 今度こそバレた!?」アストラの声が艦内に響く。
しかし、リーナは冷静だった。
「データ転送中……敵の監視システムが一時的に誤作動! 今がチャンスよ」
「また偶然……」アストラはため息。
基地内部に侵入すると、そこには膨大な戦略データや兵器設計図が並ぶ。
「すごい……これ全部盗めるのか?」カイは興奮を抑えられない。
「盗むんじゃない! データをスキャンして分析するの!」マリナが慌てる。
「そっか、僕は華麗に盗む役じゃないんだ」カイは肩を落とす。
だが、ここでもドタバタは避けられない。
警備ロボが巡回してきたのだ。
「ぎゃあぁぁ! また接触!?」アストラが絶叫する。
「よし、ここは僕の光源で!」カイが無邪気に閃光を放つ。
その光に惑わされた警備ロボは互いにぶつかり合い、基地内は大混乱。
「また偶然で切り抜けるのか……」アストラは顔を覆う。
混乱を突いて、リーナはデータスキャンを完了。
「データ取得完了。これで銀河警察も戦略の先を読めるはず」
「やった……」アストラは椅子に倒れこむ。
ところが、脱出の直前、巨大扉が閉まり、警報が鳴り響いた。
「ひぃぃぃ! 今度は完全に閉じ込められた!?」アストラが悲鳴。
「落ち着いて! 脱出用ワープゲートは向こうよ!」マリナが冷静に指示。
カイは光源を再び点灯、警備ロボを混乱させながら脱出ルートを開く。
「よし! 脱出成功!」アストラは安堵の声をあげる。
「でも影の提督はまだ動き出してないわね」リーナがつぶやく。
ノヴァ・リュミエール号は宇宙空間に飛び出し、データを本部に送信。
「ふぅ……もう、僕の胃は限界……」アストラは床にへたり込む。
「まぁ、これが私たちの通常業務だからね」マリナは淡々と答える。
「いやいや、普通じゃない!」アストラが絶叫した。
影の艦隊基地への潜入作戦は、ドタバタの連続でありながら、重要情報の入手に成功。
アストラたちは再び胃痛に苦しみつつ、銀河警察に大成果を報告することになった。
しかし、影の提督ヴァルドの野望は、まだ始まったばかり。




