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第43話 奴隷と一緒に寝る



 ココノとタマに腕枕をして、背中に腕を回し抱き寄せる。そして彼女達の頭や背中や腰を擦ってあげる。

 二人とも気持ち良さそうにしているからこれで良いだろう。

 今日から俺は子供寝かし付け装置(マシーン)ゴロウ。一家に一台いかがでしょうか?(魔法も使えるよ!)


 問題は俺の上で寝そべる大人。


「ウィスタシア、降りてくれないか……?」


「……嫌だ」


「そこじゃ寝難いだろ?」


「そんなことないぞ。全然余裕で寝れるな!」


 何言ってんのこの子!?


「それに降りたら私だけゴロウと一緒に寝れないじゃないか……」


 そう言って外方を向き俺の胸に顔を埋める大人。いや子供か!


「ゴロウ冷たい」

「ウィスタシア、可哀想なの」


 ぐぬぬ。

 ウィスタシアには降りて欲しいが、子供二人の好感度を下げるわけにはいかない。嫌われたら今後の子守に支障をきたす。


「じゃーあっ♪今日は4人で仲良く寝よっか♪」


「「「 うん! 」」」


「ゴロウ優しいの。ココノん、背中なでなでしてほしいの!」

「ニャーも、早く耳なでて!」


「はいはい」


 俺の明るい物言いに子供二人と大人一人は満足したようだ。

 ちょろいぜ……!


 ウィスタシアは旅館の浴衣姿。ブラをしていないから、さっきからチラチラ谷間が見える。

 パンツを穿いているかは不明。


 こうして抱きつかれると俺の股間に彼女の柔らかくて温かい体が擦れて、俺の股間は非常事態になりつつある。


「ん?……何か硬いものが当たるぞ?」


 バッ、バレてしまったか!?不味い!俺の股間、早く隠れてくれっ!!


 まぁでも、この状況で隠れる場所なんてあるわけもなく、俺の俺はウィスタシアにガッチリ握られて、捕まってしまうのであった。チーン(チンだけに)


「なんだ……満更でもないようだなw」


「は、恥ずかしいから、はなしてくれ(あと子供の前ではやめてください!)」


「ふふっ、顔を赤くして……ゴロウは可愛い男の子だな。ふむ……昨日見た水晶では……、確かこうやって上下に動かしていたようだが……」


 昨日のAVで学習した、だとぅ!?


 すると子供二人も異変に気付いたのか……。


「なに触ってる?ニャーも触りたい」

「ココノんも触りたいの!」


 と二人も手を伸ばす。

 18歳のウィスタシアは大人だから触って問題ない(?)だが、子供は絶対にダメだ!教育上!


「はい!ストーップ!もう寝る時間です!」


「えぇー、ニャーもう少し遊びたい!」

「ココノん、まだ眠くないの」

「私もまだ遊びたいぃ!」


「だめだめ! 今日皆が牛さんから搾った牛乳でアイスクリームって凄く美味しいお菓子を作って、明日食べさせてあげるって言ったよね?」


「「「 うん! 」」」


「早く寝ない子の分はヒオリお姉ちゃんに全部あげちゃうよ?」


 こんなこと言っても言う事聞いてくれるとは思えないけど……、って、え?あれ?え?

 3人の顔がどんどん青くなっていく。


「それだけはダメかの」

「近付けた瞬間に食われるな……ゴロウのお菓子だ。絶対に美味しいぞ」

「ニャー……もうねる……」


 め、めっちゃ効いてる……!!

 ヒオリ……皆から大食いで恐れられているのか!?


 そして5分後、……全員寝た。

 子供二人は今日走り回ったから疲れていたのだろう。

 ウィスタシアも昨日殆ど寝てないようだったからな。


 さて、どうするか……。ウィスタシアをグラビティで宙に浮かせてベッド端へ移動させるか……。

 ウィスタシアを浮かせている間に俺が退いて、ウィスタシアを子供二人の間に寝かせるか……。


 どちらも朝起きたときに俺がいないってがっかりさせそうだよな……。





 しょうがない。

 このまま寝よう……。






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