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第2話 奴隷の相場


 奴隷商会の敷地に入ると広い倉庫の中にたくさんの檻があり奴隷が売られていた。


 売られている種族は人族、獣族、エルフ族、ドワーフ族、魔族、鬼族などなど様々、服装は布切れ1枚だ。

 対象的に客は身なりの良い者しかいない。皆、数人従者を連れている。


 奴隷の値段は様々で健康で若い者はかなり高い。


 この倉庫で売られている奴隷は一人600万グランくらい。……高いな。皆それなりに容姿が良く体に油を塗って健康そうに見せている。


 因みにそれなりの仕事をしている庶民の年収は400万グランくらいだから、労働対価で日本と比較すると、1グランは約1円といったところだろう。

 しかし、電気や化石燃料が発明されていないこの世界は生産能力が極めて低く、例えば衣類はワイシャツが一着50万グランくらいで売られている。需要に対して生産力が低すぎて供給できず超インフレ状態なのだ。

 

 この国で発行されている通貨は銅貨、銀貨、金貨。サイズで価値が異なる。例えば1グランは小指の爪サイズの小銅貨1枚、5万グランは同サイズの小金貨1枚、五百円玉サイズの大金貨は100万グランである。


 俺は1000万グランくらいしか持っていない。

 この売場で奴隷を買っても一人しか買えないな。


 まぁただ、奴隷でハーレムを作るわけだが今回俺が買おうと思っているのは10歳前後の子供の奴隷だ。それを一から躾けてしゃぶれと命じれば喜んでしゃぶる俺好みの大人の女に育てる。


 それは半分冗談として、この世界の人は貧困のせいか、とにかくモラルに欠けているし素行が悪い。

 宗教が発展していないのも原因の一つだろう。宗教には道徳的なことを民衆に布教して、治安を良くする一面がある。


 故に基本的に大人は人間性に難がある者が多い。だから子供を買ってまともな人間に育てるのだ。


 これから毎日顔を合わせる女が性格悪いとか、そもそも危険なヤツだと嫌だろう?精神的に疲れる。


 それに希望があれば奴隷をやめてもらって家に帰してやる予定でいる。俺と性格が合わないとか色々あるだろうし。

 正直、性格がヤバい女は奴隷を辞めてもらって、お金払うから独立してもらいたい。


 そう考えると最低でも3人くらい買って選定したいな……。


 あの檻の中のエルフとか胸あってめっちゃ可愛いけど、既に大人だし諦めるしかないな。

 この世界は容姿の整った者が多い。というか基本的に皆、美形なんだよな。


 魔物の素材やうちの畑で取れた作物を売ってから出直すか……。いや、安い奴隷もいるというし、それに子供はもっと安いだろう。見るだけ見ていこう。


 この倉庫以外に他に倉庫やテントはたくさんある。

 奴隷の住居区もあるから敷地はかなり広い。


 俺は店員に安い奴隷売り場を聞くことにした。


「子供の奴隷が欲しいのですが……、それか病気や怪我で安く売られている奴隷売り場はありますか?」


 強面のおっさん店員が俺を品定めするように一瞥したあと、面倒臭そうに答えた。


「一番北側のテントだ。殆どがボロ。なかには数日で逝っちまうヤツもいるぞ」


「そうですか……。ありがとうございます」


 俺は17歳で見た目はガキだ、服装も金持ちには見えないから舐められている。

 実際に金はあまり持っていないけどね。




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