連続餅喉詰まらせ事件の真相 年末年始にあつまった8人の老人たち
こうして連続餅喉詰まらせ事件が終わりを迎えた。
――さかのぼること3日前。孤島の洋館に集った8人の老人たち。共に大晦日を過ごして新年を迎えようという趣旨だった。
1人目の犠牲者は、佐藤次郎82歳である。致命傷は喉に詰まった餅だった。
続く2人目の犠牲者は、佐藤三郎79歳。次郎の弟である。
佐藤次郎の遺体には無数の傷がつけられ、顔面は原形を留めていなかった。とはいえ、致命傷は喉に詰まった餅だった。
つぎつぎと死んでいく年越し参加者たち。3人目の犠牲者は柏原慎市84歳。致命傷は喉に詰まった餅である。
4人目の犠牲者は、水越吉治73歳。致命傷は喉に詰まった餅である。
5人目の犠牲者は、荏原明81歳。致命傷は喉に詰まった餅である。
6人目の犠牲者は、黍丸四郎68歳。致命傷は喉に詰まった餅である。
7人目の犠牲者は、設楽味噌吉92歳。致命傷は喉に詰まった餅である。
そして最後の犠牲者は――
「うおおおおお!」
「ぬおおおおお!」
「ぐおおおおお!」
――この私、八代太郎81歳である!
「死ぬ! わしはここで死ぬ! くそう! くそくそくそ!」
喉を詰まらせる苦しみに悶絶する。
「誰か、助けてくれえええ! わしは死にたくないいいい!」
もう息も絶え絶えだ。
「誰か助けてくれええええ! 死にたくない! わしはまだ生きていたいんだああ! こんなところで死ねないいいい!」
だが、誰も助けてはくれない。ほかに生存者がいないからである。みんな餅を喉に詰まらせて絶命済みだった。
「うわあああああん! 誰かあああああ! わしが悪かったから助けてくれえええええ!」
八代太郎も死んだ。もちろん餅を喉に詰まらせて。
こうして、八代太郎を含む年越し参加者たちが、連続餅喉詰らせ事件を起こしたのである。
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それから30年後――名探偵・矢部は「五月雨島・連続餅喉詰まらせ事件」が事故ではなく悪意による殺人事件であることに気づいた。
そして、犯人が誰であるのかも。
犯人を教えないとだめかな? でも教えてあげなーい。イェェェーーーーーイ!!!!!
日本語の命名が苦手だなAIは。太郎とか次郎ばかり。機能を使いこなしてないだけかもしれないが。