表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢も君も  作者: みみんが3
1/5

一話

 僕には夢がある。


 小さい頃からずっと追い求めてきた。

 周りには無理と言う人もいた、それでも支えてくれている人もいた。


「まだ、その夢を追い続けるの?」


「え?うん・・・」


 周りはやはり僕の夢を諦めるように諭してくる。

 みんな僕を応援していながらも裏では馬鹿にされて笑われている。


「まだそんなこと言っているの?笑 

 子供じゃないんだからそろそろ現実みたら~笑」


 そんな事があっても


「いいじゃん!!自分のやりたいことやろうよ!自分の夢を追いかけていく姿がかっこいいよ。頑張ってる人を馬鹿にする人は努力せずに生きてきた人だよ」


 いつも僕を庇ってくれて、支えてくれる幼馴染。

 この笑顔のお陰で僕は何度も助けられた。


 いつも褒めてくれる。いつも見守ってくれる。いつも笑顔を向けてくれる。いつも相談を聞いてくれる。いつもそばに居てくれる。いつも。いつも。いつも。


 そんな彼女も高校生になると関係にも変化が訪れる。


 登校は幼稚園から一緒だったけど高校になってからは分かれていくようになった。

 僕は学校では一人のことが多い。というか、ずっと一人だ。


 部活も入らずに、夢を追い続けた。

 青春は必要なかった。夢を叶えたい。


 僕はそんな高校生活を送っていた。


 僕は課題をしていなくて先生に呼び出しされて放課後に職員室へ行った。

 案の定、叱られてしまった。先生も僕が夢を持っていると知って応援はしてくれていた。

 それでも、成績の良くない僕には夢よりも先にやることがあるだろといわれてしまった。


 先生の説教も終わり僕は荷物を取りに教室へ戻った。


「夢は好きな人いないの?」

「え~、いないかな~」


 久しぶりに聞きなじみのある声がした。

 幼馴染の声だ。

 僕はつい聞き耳を立ててしまう。


「イケメンの宇川先輩は幼馴染の寧々先輩と付き合ってるらしいよ。いいなぁ~。私もイケメンの幼馴染欲しかったなぁ~。」


「そういえば夢は幼馴染君いるじゃん。中学はベッタリだったのに最近どうしたの??」


「あ~あ。叶のこと?アイツはもういいかなぁ~」


「え?!あんなにイチャイチャしてたじゃん。どうしちゃったの?喧嘩した?」


 と、夢の友達らしき人は聞いた。


「だってアイツずっと夢追いかけてるじゃん。もう高校生だよ?現実見たほうがいいんじゃない?ダサいよ。」


 え・・・


 あんなに僕を支えてくれた幼馴染はいなくなっていた。

 ずっと支えてくれた。心の支えがボロボロと壊れていく気がした。

 今すぐこの場を離れるべきだとわかっているのに体が動かない。


「てか、夢はこの間の告白はどうしたの?保留してるんでしょ?」


 と、話が少し変わり夢が告白されていたことを知った。


「前田先輩のこと?どうしようかな~。お金持ちでイケメンだから結構迷ってる。」


「いいじゃん!お試しでも付き合ったら?ダメなら別れればいいし。学生なんだから何をやっても大丈夫だよ。なんなら、色々な人と付き合えば人生経験ってことでいいじゃん。」


「うわ。考え怖。純愛したくない?一人を愛していきたいよ」


「そんな事言って、今の彼氏何人目よ。綾が言うことじゃないよ。」


僕は抜け出すタイミングを見失った。

しかし、ここにいるのは精神的に無理がある。

今すぐにでも帰りたい。

そう思い音が出ないように歩き出す。

そこからの事は思い出せない。

気づくと家のベットに転んでいた。









初めての投稿です。

何か不備があればよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ