女神様セレクト
ルール
前回からの続き
マニラ港の沖１００mに停泊中の商人の千石船に武装した交易所の南蛮人達が小舟で押し掛けて来た。
喚きながら銃を空にズドンと一発撃つ
商人は橋梯子型の欄干の手前を長い紐で縛らせる。
船員が橋梯子型の欄干を見せると船の横に着けてた小舟は橋が掛けれる様に少し距離を取った。
橋を掛けると南蛮人達が一斉に登りだす。
商人は合図を送る
船員数人が一斉に橋を「せーの」っと外す。
ドボン、どっぼーんと南蛮人達が一挙に海に落ちる。
商人
みんなで笑うで！
全員でわはははと笑うと言葉は通じなくとも笑われてるのは伝わる。
怒り気味に濡れた銃を撃つがカチンと音が鳴るだけであった。
それを指差し、腹を抱えて全員で大笑いする。
船員が紐を引っ張り欄干を揚げる。
商人
お前らの一方的な決まり事はコッチは知ったこっちゃないわ！
こっちにはこっちの考えがあんねん、一昨日来いや。
船長、出航や！
こうして、商人達は笑いながら呂宋を後にしたのであった。
商人
食事の途中やったな、交代で食べてや
そう言いながら商人は残りの食事を掻き込んだ
暫く、航行すると女神様の声が一斉に聞こえる
「海に落とすの、なかなか面白かった！笑えた。次はアユタヤ王朝ね。日本人街が有るから二、三日、休憩ね」
船員達が一気に湧きあがり、船は一路、西に進む
商人
あ、女神様そんな勝手に・・
まあ、ええか・・実質、大将やし
女神様
椰子油やココナッツミルクが手に入ったね。
商人
あ、そやった。
はい、偶然ですけど椰子の実も手に入りました。
女神様
でっかいビニールハウス作った甲斐があるね。
アユタヤまでは手に入らないと思ってた
次は商人は大忙しだぞw
商人
え？
なんでです？
女神様
琉球で王様から依頼受けたじゃん
商人
ああ、美味いもん教えろってヤツでんな
女神様
そうそう、美味しいものが多いんだよね。
商人
へー！それは楽しみですやんw
なんか、これはっちゅう女神様のお薦めってありまっか？
女神様
うーん、あーし的にはやっぱ、タイカレー！黄色、緑、赤の三食カレー、現地ではゲーンって呼ばれてるね。
他には世界三大スープのトムヤンクン！暑い日には美味しさ倍増
そして、忘れちゃならないのは果物ね、果実王国って言われるくらいに種類が豊富だからね！
商人
あ、宝島で食べ損なった三色のかれぃや！・・果実の王国！めっちゃええ響きやないですか！
甘いもん、最近食べて無いなぁ
女神様
あ、それ以上に辛い物、多いからね。
ヒーヒー言いながら食べてねw
商人
甘いに辛い、両極端なんやね。
想像したら口の中がケッタイな感じにw
女神様
ま、想像も楽しみの一つっしょ
暑くて辛いからって生水で腹、壊すなよってみんなに伝えといてw
じゃあね！
商人
あ、はい、伝え説きます。
まだ見ぬ異国の味を想像する商人は食後なのにお腹が何故か鳴るのであった。
不定期UPです。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
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