人類滅亡の危機
怒り
平田がしょっ引かれて何をして良いか判らないが取り敢えず、町人とお香は後を追った。
平田が番屋で簡単な取り調べを受けると街奉行所へと移送される。
町人
お香ちゃん!お師さんは南町奉行所に移ったって伝えてくんな!
俺っちはここに居るからよ、頼むぜ!
お香は頷くと店に蜻蛉返りする。
一方、店内では臨時休業となり、侍と商人は茫然としていた。
おかよ
あの!ちょっと・・
もう、しっかりしてや!!
侍と商人は我に返る。
商人
そ、そや、ボーッとしとってもしゃーない!
侍
うむ、そうであるな。
おかよ
なんか、店長さんを助ける方法、無いんですか?
侍
うーん、そうじゃのう・・
商人
なんか、良え手は・・
そこにお香が戻って来る。
「店長さん、南町奉行所に移りました!町人さんは奉行所前です。」
侍
何?もう奉行所?動きが早過ぎる!
おかよ
あ、神様!
女神様にお願いしたらええかも!
商人
お、そうや!女神様や
侍
それじゃ!苦しい時のじゃ
で、どうすれば呼べる?
商人
え?
お香
神様だから祈るとか?
侍
ええい、神棚の前に集まれ!
祈るぞ!
店の角にある神棚にみんなで柏手をうち、祈る。
今までで最強の眩しさがスパークする。
全員、目を閉じているのに眩みそうになる。
女神様
激おこプンプン丸、降臨!!
お香&おかよ
きゃー、眩しい!
侍
あ、あの、女神様ぁ!
もう少し光量を
商人
眩し過ぎて目が開けれん
光がスーッと落ち着く
目を開けると怒りMAXでうち震える女神様が仁王立ちしていた。
凄まじいまでの怒りの神威に全員、気絶しそうになる。
お香
あの、店長さんが・・
女神様
OK!わかってる。
上等だよ、あーしの店に手ぇ出しやがって!
神に弓引く愚かな人間共め!
江戸を・・日本を・・いや、全世界を火の海にすれば良いって事ね!
侍
ちょ!
女神様、お待ちを
商人
お、お怒りをお鎮め下さい。
女神様、うちらまで燃やすんでっか?
お香とおかよは涙目になる。
女神様
ふー、OK、一旦、餅つこう
商人は素早く椅子を女神様の後ろに置き、「どうぞ」と勧める。
怒りに震える女神様が座ると侍がレモン水を素早く出す。
女神様は一気にグイッと飲み干すと「はぁー」っと深い闘気の籠った息吹を出す。
女神様
ふー、よし、先ずは嘆願書を店と侍さんの家と商人さんの家の三種類用意して奉行所に出させて!
その間にあーしは対策を練るから・・
落ち着きを取り戻した女神様を見て「人類滅亡」は回避出来たと全員胸を撫で下ろすのであった。
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