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元禄料理教室  作者: 空銃(からづつ)
4/100

興味本位

がっつり



手洗いを済ませた三人は平田に教えを請う事にした。


三者三様に食通グルメを気取るだけあって食への探究心が人一倍強かった。


では何からすれば良い?


商人あきんど

その前に少し待っておくんなはれ、カレーライス、確かに美味かったんやけど、その、なんちゅーか、味が濃すぎた感じがしてなぁ・・


町人

ちょっと胃がびっくりしてる所があるって事だねぇ?


そう言われれば、確かにそうではあるの


平田

成る程・・現代人とは食生活の違いから来るモノか。

流石は食通の方々ですね。

油を控えめにし、味付けも少し薄めにして行きましょう


食通と言われて三人は何となく鼻高々になる。



町人

で、何からはじめりゃーいいんだい?


米を研ぐのが最初では無いのか?


平田

その通りで御座います。

まず、ざるに米を三合ほど入れて洗米をします。


何じゃこのざるは!金属か?


平田

えっと、南蛮渡来のざるです。

この計量カップに三杯ほど掬って入れてください。


商人あきんど

なんやこれ!?

硝子製品ギヤマン?いや、軽すぎるで


平田

ああ、軽量カップか・・

えっと遠方の品でしてw


アレはなんだ、これはなんだと言いつつ洗米が終わり水に浸漬しんせきする。


にしても大粒の綺麗な米であるな

味も良かった


平田

えっと、それも遠方のお米でして、きらら397と言う品種で・・


町人

ほう!異国情緒のある名前だなぁ「雲母きらら三九七」かい?気に入った!


平田

えっと・・はい。

次はじゃが芋を水に付けて泥を落としつつ、人参、玉ねぎの皮を向いていきます。


商人あきんど

なんちゅう色や鮮やかでふっとい金時人参や!初めて見たで


玉ねぎ?初めて見るのう


平田

えっと、ピーラーで人参の皮をこういう感じで剥いていきます。


町人

なんでぇ!こいつは?

ぴぃらぁ?こいつぁいい!

皮が簡単に剥けるってもんだぁ


三人共が人参の皮を剥く


平田

えっと、玉ねぎは上と下に包丁で切取る手前まで刃を入れて、両方を一気に引っ張ると皮が簡単に剥けます。


これも三人共が「ほうほう」と言いながら剥いてみる。


平田は玉ねぎの微塵切り、乱切りを見せる。


三人共が切るのを見て気付く


「流石はお侍だ、刃物の扱いが上手い」


玉ねぎの微塵切りを炒めるのは大工だけあって手先の器用な町人が上手い


計量やグラム計算は商人あきんどが流石と言った所であった。


平田

「黒ギャル女神様、適当に見えて中々の人材を選んでるって事か」


カレーのルーに三人は何故か感動していた。


鶏肉には特に関心は無かったが見事な血抜きには関心していた。


そして少し、ルーを少な目にしたカレーライスが完成した。

先程とは違い、福神漬けとらっきょを端に載せていた。


レモン水は平田がサクッと作り、四人で食べてみる。


平田

成る程、これぐらいの薄さなら胃弱体質の人でも食べれるな。

皆さん、どうですか?


三人は頷くだけでカレーライスを口に掻きこんでいた。


どうやら、このカレーライスならこの時代でもガツガツいける様だ。


平田

この時代は薄めの味、油は極小が好まれるな

取り敢えずカレーライスの作り方を伝えたけど、これでいいのかな、女神様?

不定期UPです。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ


参照

金時人参

https://macaro-ni.jp/84735

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