腰痛
人、入ってる?
あれから数日が経ち、おかよ、お香は仕事に慣れてきた。
朝もドライヤーやヘアーアイロンを駆使して自分で髪型を作る様になったが髪型はロングツインテとゆるふわ小悪魔ショートのままだった。
客数が爆発的に増えて平田、侍、商人、町人は少しお疲れ気味であった。
今日も仕事が終わると腰を伸ばしながら疲労を訴える。
侍
ふー、今日も何とか終わったか・・腰に来るのう
商人
ズシンときますなぁ
按摩でも頼みたい所やな
町人
ああ、確かにこたえやがる。
そう言いながら肩をグルン、グルンと回す。
平田
うん、少しキツですね。
賄いと在庫・・するか。
そう言うと首を回す。
町人
唐揚げの仕込み、やりますぜ・・ふぅ
侍
売上計算を始めるとするか・・
商人
・・かつの仕込みやらな
お香とおかよは洗浄機と乾燥庫に別れて、洗い・収納をしていた。
少女達から見ても大人達は激務だと思う、何しろ捌く人数が多過ぎる。
私達が入る前はもっと大変だったのだろうなと想像できるし、疲労も少しづつ着実にたまってる様に見える。
仕込みも売上も終わり、お楽しみの賄いタイムが来る。
一旦、洗浄を止める。
平田
今日は少し変わったのを作りました。
鶏肉のデミグラスソースの煮込みと鶏肉のトマトと大蒜ソースのサイコロステーキです。
ニンニクで少しは元気がでるかなと思いましてね。
侍
おお、これは楽しみであるな・・
商人
うまそうや・・
トマトソースの酸味にホッとし、寒さにデミグラスの煮込みが染み渡るのだが、大人達は今一つ元気が無い。
食べ終わると眩い光がパーっと広がる。
女神様のご降臨である。
町人
あ、女神様!
女神様
みんなぁ、おっつー!
私が来たぁ!
平田
これも新メニューに?
女神様
うーん、デミグラスソースはまだ早いかな?トマトソースはケチャップをもう少し浸透させてからかな?
侍
では本日は?
女神様
うん、休店日等を決めにきた!
町人
休みですかい?
女神様
ちょっとこのままでは「ムリぽ」なんで火を使うから火曜か水を使うから水曜って考えてます・・うーん、よし決めた!
毎週、火、水は休店日で火曜の夕食後は火の周りの徹底清掃ね、水曜は水回りね。
で、福利厚生に新たな新兵器を部屋に設置しとくね。
平田
休めるんだ・・
大人達は少し胸をなで下ろす。
女神様
じゃあ、そゆことで!
パッと光ると女神様は消えた。
平田
えーと、火水は休店日で夕食後は徹底清掃で!
商人
ほな、早速店先に火曜日、水曜日は休店日って出さなあかんな
そして、その夜、大人達は女神様の秘密兵器の虜になる。
その名は「高級マッサージチェアー」
各部屋から「きくぅ」・「そこそこ!」・「ああ、堪らん!」と声が聞こえる。
ウイン、ウインと揺られながら大人達は恍惚の表情を浮かべるのであった。
不定期UPです。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃




