驚き桃の木山椒の木
完食
侍、商人、町人はカレーライス甘口をほぼほぼ同時に食べ終わる。
三人は水を口にする。
侍
ん?むむ!
町人
おっ、こいつは!
商人
ほほう!
単なる水や無い、なんやコレ?
平田
そちらはレモン水と言いまして、西洋柚子の一種?を搾った水です。
侍
いやはや、食べ物も変わっておるが、水まで変わっておるとはな!
正に馳走であった!
町人
こいつぁー、参ったな!
商人
ふーむ、コレは一杯、お値段はなんぼでっか?
平田
いえ、そちらはお代は結構です。
町人
おいおい、あんたこんな珍しい品、出しといてタダって無茶があるってもんでぇ。
侍
うむ、その通りじゃ、約束通りに褒美を渡そう!
平田
いえ、お代は料理を覚えて頂く事でお願いします。
町人
そうは言ってもあっしは大工で料理人じゃねーぞ?
御二方も料理人には見えねーし、無茶じゃねーかい?
侍
うむ、儂も食べるだけで、料理は「とんと」であるな。
商人
わても料理の方は・・米を炊いたり、味噌汁が精一杯や
平田
いえ、全然簡単なんですよ。
味噌汁の方が難しいかも知れませんね。
侍
馬鹿を申すで無い。
先程のカレーライスなる物が味噌汁と大差無いなどと・・冗談も程々に致さぬか。
町人
仰る通りでさぁ!誰が見ても味噌汁とじゃ、手間暇が違い過ぎるってもんでぇ
商人
そんなに簡単に出来るんやったら、家でも食べるし、売りに出しますわ!
かなり儲けまっせ!
侍
確かに算盤を弾かずとも大金持ちになれるのが判るのう
町人
・・今、教えて頂けるんで?
平田
あ、はい、宜しければここで手洗いをしてキッチン・・厨房にどうぞ。
三人は胡散臭さより興味の方が勝ってしまい裏手に回る。
商人
えっと、手洗いって水を張った桶も何もないや無いですか?
平田
あっ、失礼しました。
蛇口に手を出すとセンサーでジャーっと水が出る。
三人は驚く!!
侍
どうなっておるのじゃ?
町人
コレも南蛮渡来の何かって事かい?
平田
えっと、ハイそうです。
商人
コレもゴツイなぁ
手洗いを終えて厨房に入ると三人はまたして驚愕する事になる。
商人
何やコレ!?
見た事も無いモンが仰山あるで!
侍
なんと!見た事も聞いた事無い様式であるな
町人
まるで別世界じゃー無かい!
一歩違うだけでこりゃあスゲーな
こんな感じではカレーライスを作るまでに説明が大変だなぁと思う平田であった。
不定期UPです。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃