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元禄料理教室  作者: 空銃(からづつ)
24/100

洗礼式

マックス設定のアレ


前回からの続き


最高記録を更新する忙しさであった。終わったのは18時過ぎである。


侍が暗くなった街を覗き、暖簾のれんと商い中の立て札と吊るし札を片付けて引き戸を締める。


うーん、調理時間が長いと腰に来るのぅ

そう言うと背伸びをする。


商人あきんども行ったり来たりで腰に来ていた。勿論、町人、平田も腰辺りに鈍い重さを感じていた。


厨房に全員が揃い、平田が少女達に問う

「仕事はこんな感じなんだけど、今日は過去最高の大繁盛だったからここまではそうないよ。」


町人

ああ、今日は驚いたなぁ、こんなに押し寄せるたぁ

腰に来やがったw


商人あきんど

ふー、ホンマ腰にくるなぁ


拙者もじゃ!


平田

そうですね、調理は意外と重労働だったりしますからね。

同じ姿勢が続くと腰や膝、フライパンをずっと振ってると首に肩、肘にも来ますよ。


おかよがモジモジしながら喋る

あの、お手洗いに・・


町人

お、こいつはいけねぇ!こっちだよ


そう言うと町人がトイレに案内する。


商人あきんどがお香の顔を見るとうんうんと頷いている。

「お香ちゃんもやな、次、行っておいで」


平田

お侍さん、二人がトイレから戻ったらどちらかに洗いものを教えてください。

町人さんは収納と乾燥庫の使い方をお願いします。


侍と町人は頷く


商人あきんど

ほな、わてが売上やりますわ


平田

はい、お願いします。

〔賄いと在庫確認をするか〕

うーん、ご飯は空っぽ、カレーも無し、サンドだな。


フライヤーに鶏カツを3枚滑らし、鶏肉を3枚焼き始める。

12枚のパンを用意する。

味噌カツ、ソースカツ、一つは醤油味にし、鶏肉は味噌焼、照焼、塩焼にする。

6枚のパンの上にキャベツのせん切りと各種ベースとなるソースや塩胡椒、照焼ソースをかけてその上の肉やカツを乗せてパンで挟む。

それを小さめの6つの四角形にパン切りナイフで切っていく。


その時、おかよの次にトイレに入ったお香の悲鳴が響き渡る!

「きゃー!いやー!」


商人あきんど

な、何や何や!


町人

おうおう、どうしたんでぇ!


お香どうした!


平田

お香ちゃん、ドアを開けて!


お香が恥ずかしそうに扉を開けるとシャワートイレのマックスパワフルな洗礼を受けていた。


お香

み、水が・・あの・・ひー


侍が停止ボタンを押しながら教える。


町人

ああ、アレかい!


商人あきんど

アレは最初、ビビるでぇ!ホンマ


確かにな

誰だ最大にしたままにしおってw


平田

〔あ、俺だ〕


真っ赤な顔でお香が手を洗い、戻って来る。


そして、6つの味のサンドが出来上がる。

平田は謝罪の気持ちを込めて自室の冷蔵庫よりコーラの1.5リットルを持って来る。

皆さん、出来ましたと声をかける。


ほう、コーラか・・歓迎の宴じゃな。


商人あきんど

ぱんはさみが6種類かいな、これは楽しめるな


町人

頂くとしやしょー!


少女達は初めてのコーラに驚きつつもショワショワを楽しんでいる

何故かお香の分だけ多く入っていたのは御愛嬌w


新たな仲間も増えた事で少し賑やかになる厨房であった。

不定期UPです。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

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