洗礼式
マックス設定のアレ
前回からの続き
最高記録を更新する忙しさであった。終わったのは18時過ぎである。
侍が暗くなった街を覗き、暖簾と商い中の立て札と吊るし札を片付けて引き戸を締める。
侍
うーん、調理時間が長いと腰に来るのぅ
そう言うと背伸びをする。
商人も行ったり来たりで腰に来ていた。勿論、町人、平田も腰辺りに鈍い重さを感じていた。
厨房に全員が揃い、平田が少女達に問う
「仕事はこんな感じなんだけど、今日は過去最高の大繁盛だったからここまではそうないよ。」
町人
ああ、今日は驚いたなぁ、こんなに押し寄せるたぁ
腰に来やがったw
商人
ふー、ホンマ腰にくるなぁ
侍
拙者もじゃ!
平田
そうですね、調理は意外と重労働だったりしますからね。
同じ姿勢が続くと腰や膝、フライパンをずっと振ってると首に肩、肘にも来ますよ。
おかよがモジモジしながら喋る
あの、お手洗いに・・
町人
お、こいつはいけねぇ!こっちだよ
そう言うと町人がトイレに案内する。
商人がお香の顔を見るとうんうんと頷いている。
「お香ちゃんもやな、次、行っておいで」
平田
お侍さん、二人がトイレから戻ったらどちらかに洗いものを教えてください。
町人さんは収納と乾燥庫の使い方をお願いします。
侍と町人は頷く
商人
ほな、わてが売上やりますわ
平田
はい、お願いします。
〔賄いと在庫確認をするか〕
うーん、ご飯は空っぽ、カレーも無し、サンドだな。
フライヤーに鶏カツを3枚滑らし、鶏肉を3枚焼き始める。
12枚のパンを用意する。
味噌カツ、ソースカツ、一つは醤油味にし、鶏肉は味噌焼、照焼、塩焼にする。
6枚のパンの上にキャベツの繊切りと各種ベースとなるソースや塩胡椒、照焼ソースをかけてその上の肉やカツを乗せてパンで挟む。
それを小さめの6つの四角形にパン切りナイフで切っていく。
その時、おかよの次にトイレに入ったお香の悲鳴が響き渡る!
「きゃー!いやー!」
商人
な、何や何や!
町人
おうおう、どうしたんでぇ!
侍
お香どうした!
平田
お香ちゃん、ドアを開けて!
お香が恥ずかしそうに扉を開けるとシャワートイレのマックスパワフルな洗礼を受けていた。
お香
み、水が・・あの・・ひー
侍が停止ボタンを押しながら教える。
町人
ああ、アレかい!
商人
アレは最初、ビビるでぇ!ホンマ
侍
確かにな
誰だ最大にしたままにしおってw
平田
〔あ、俺だ〕
真っ赤な顔でお香が手を洗い、戻って来る。
そして、6つの味のサンドが出来上がる。
平田は謝罪の気持ちを込めて自室の冷蔵庫よりコーラの1.5リットルを持って来る。
皆さん、出来ましたと声をかける。
侍
ほう、コーラか・・歓迎の宴じゃな。
商人
ぱんはさみが6種類かいな、これは楽しめるな
町人
頂くとしやしょー!
少女達は初めてのコーラに驚きつつもショワショワを楽しんでいる
何故かお香の分だけ多く入っていたのは御愛嬌w
新たな仲間も増えた事で少し賑やかになる厨房であった。
不定期UPです。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃




