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元禄料理教室  作者: 空銃(からづつ)
2/100

どこのセットだよ?

指名



時間は少し戻って、現代は令和の日本のとある地方都市


とある男がいた

男の名は平田ひらた 秋雪あきゆきと言う


平田は調理系の専門学校を出て三回程、調理師として料理系の職場を転職し、とあるチェーンの弁当屋さんに就業していた。 


高給では無かったがストレスも然程さほどなく続ける事ができた。


昼時ひるどきや夜の退社時たいしゃときに行楽シーズン等の繁盛時はんじょうじは猫の手も借りたい程忙しいがパートさん達と何とか乗り越えていた。

コロナ禍の厳しい状況もリモートやテレワークに対応した出前館やウーバー等を取り入れて何とか生き延びていた。が、ロシアのウクライナ侵攻等の煽りで燃料費、輸入食材の高騰で閉店してしまった。


その後、社員食堂やレストラン、ホテルの厨房へと転職したが人間関係やパワハラで上手くいかなかった。


リクルートスーツの平田は公園の芝生の上で大の字になると、ぼんやりと空を見ていた。

「はぁー、面接、またダメだった。」


その時、何か聞こえた。

「仕事あるんだけど、どう?」


平田は起きて辺りを見渡す。

「え?幻聴!?やばいぞオレ」


謎の声

違う違う、上、上w


平田は空を見上げたその瞬間だった。


空からまばゆい光が平田を包んだ。

体が宙に浮くと空に吸い込まれていく

「うお!何だ!きゃ、キャトルミューティレーション!?」

「宇宙人にさらわれるぅ!」


平田は白い部屋にいた。


目の前に黒ギャルが立っていた。

「平田、オッス!」


平田

え?宇宙人はギャル系?


黒ギャル

は?受けるんですけどw

ウチ、神だしw


平田

神様ぁ?え!?


えーと、時間も無いんで説明するからヨロ

ウチって料理の神様な訳よ、んで、この国の料理?気に入ってる感じ?みたいな。

で、過去に遡って知識やテク、底上げしたらもっと美味しくなるんじゃね?みたいな。

んで、平田、あんたに過去に行って底上げヨロって事で、おけまる?


平田

は?


先ずはカレーライスを教えてこい!みたいな

いってらー


平田

ちょ、ちょっとーーー!


気付けば和服姿で、どこかのキッチンにいた。

目の前ににはハウ&B社のカレールーとカレー粉、米、人参、メークイン、玉ねぎ、料理のさしすせそ「砂糖、塩、酢、醤油、ソース」


平田

え、何なんだ、どこだよここ?


目の前のメモに気付く

「冷蔵庫の中も確認ヨロ」


冷蔵庫を開けると鶏胸肉とメモが入っていた。

「1時間後に500m離れた所に三人座ってるからこの人達にカレーライスを伝授ね。」簡単な場所の地図も書かれていた。


平田は壁掛け時計を見ると11時だった。


えっと、チキンカレーって事?

まずは食べてもらえばいいのか?・・とりあえず炊飯だな。

ガス炊飯器を始め、一通り調理器具も揃っていた。


洗米しつつ、鍋に適量の水を入れる。

玉ねぎ、芋、人参の皮剥きをしつつぶつ切りにしてザルに入れる。


沸騰した鍋にブツ切りした野菜を入れて弱火にする。


平田

後は、ルーと炒めた鶏肉を入れて行けば完成だなっと炊飯のスイッチを入れる。

カレーライスなんて伝える様な事か?みんな知ってるんじゃ・・


地図の場所に向かおうと厨房を出ると和風な店内であった。

そして、引き戸を開けると平田は絶句する。


平田

え?どこだここ、京都の太秦うずまさ?日光江戸村とか?


おっかなびっくりしながら地図を見ながら目的地に進む


平田

いやいや、リアル過ぎるぞ。

同心、岡っ引に町娘に商人あきんど丁稚でっち棒手振ぼてふりに籠屋に飛脚にかわら版屋に町人等々、喋りまでが時代劇だ・・これってもしかして


とか考えていると目的地に着いた。

三人の侍、商人あきんど、町人が最近は美味い物がないと嘆いている所であった。

不定期UPです。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。   空銃からづつ

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