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元禄料理教室  作者: 空銃(からづつ)
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カレーを食べよう

女神様の祝福


神界

侍、商人あきんど、町人は女神様の下、様々な料理を作っていた。

原則、昼、夕の二食を作る。

専用の厨房では様々な食材とレシピ等が毎回現れる。


まかないも美味しく、様々な料理を食べれ、暮らし自体は鳥屋の延長と言うよりさらにバージョンアップした様なもので不平不満は無かった。


朝は熱めのシャワーを浴びてラウンジに移り、女神様とモーニングコーヒーやチャイやフレッシュジュースとどこからか日替りで出てくるサンドイッチや和食等の朝食を食べる。

夕食調理後、賄いを食べると大きな露天風呂で汗を流したりサウナに出入りする。その後ラウンジで女神様を囲んで楽しくおつまみを食べ、酒を嗜む

個室も大きく、ベッドは大き過ぎないクイーンサイズ、個人用のパソコンにゲームも完備、エアコンも無いのに常に心地良い適温で管理されていた。

そもそも神界では疲れる事がなく、まさにパーフェクトであった。


時間の概念が感じられず、何年経ったのだろうか?ある日女神様が教えてくれる。

「お香ちゃんとおかよちゃんが天寿を真っ当したよ」


女神様が三人と同じ様に最後の晩餐を振る舞ったそうだ。


三人共、神界に二人が来ると思っていたが二人は「輪廻転生りんねてんしょう」になるとの事だった。


みんながみんな神界では無いのであった。

所変わって現代の日本で平田はそわそわとしていた。

妻の瑞樹みずきが産気づいて病院に来ていたのであった。


暫くして双子の女の子が産まれた。


神界では女神様が輪廻転生りんねてんしょうは問題無くいったね。と微笑む


お香&おかよは平田の子として生まれ変わったのであった。


それから数十日後、平田はドライブインを一人で切り盛りしていた。

鳥屋と同じで火曜日・水曜日の週休2日にし、無理はしないようにしていた。


なぜなら女神様の「元禄出張報酬」がたっぷり有り、生活自体は働かなくても支障が無かったが、趣味と言うか、店が欲しかったと言うか、無職はかっこ悪いと言うか、そう言う事である。


ただ、客商売である。

趣味だろうが接客はきっちり、味もサービスも信用も大事であり、遊びでは無いと言う事は肝に命じていた。


ある日の夕方電話があった。

出版社の人で取材の申し込みであった。

取材に応じる約束をする。


当日、取材者から名刺を受け取る。

聞いた事のあるカー雑誌とバイク雑誌を兼任する記者だった。


平田

お食事関連の雑誌かと思ってました。


記者

そう言えば出版社名だけでお伝えしてませんでしたね、すいません。

ここってドライブやツーリングのメッカですからね。

個人的にも走っててパーキングもでっかいし、景色もいいしで気になってたんですよ。

あ、食事もした事ありますよ、親子丼w

で、カー雑誌やバイク雑誌のコラムに「峠の美味しい店」って感じで考えてます。はい


平田

ああ、そうなんですね。

よろしくお願いします。


最初にお勧めの料理は?と聞かれ「カレーライス」とかんぱつ入れずに答えてしまい、記者さんから相当自信がお有りですねwと言われて少し赤面した。


代表的なメニューを2、3と定休日、電話番号、詳しい住所を伝え、最後にチキンカレーライスを食べてもらった。


記者

ほう!これは・・・

カレーライスでここまで別格なのは凄いですね!!

親子丼も美味しかったんですがカレー、ヤバいっすね。

これはすぐに有名店になりますよ!

乗降じょうこう客数は少ないですが駅近えきちかですし・・・うん、鉄道雑誌やお食事雑誌の担当にも取材させてもらってもいいですか?


平田

あ、はい、お願いします。


取材が終わり記者を見送る。


「どれくらい反響があるがはわからないけど、バイトやパートの求人出そうかな」


暫くして鉄道とお食事の雑誌にも載り、鉄道会社の広報誌や地元の新聞社の記事にもに取り上げられ、TVやラジオで紹介をされた後、YouTubeやXにFacebook等で大反響を呼ぶ、そして、毎週金、土、日は複数名の交通誘導員を警備会社に依頼し、メニューも外国語表記の印刷依頼をする様になるのは「女神のみぞ知る」のであった。

誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。

ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。

処女作が完結してないのに書き出した作品ですが先に完結ですw

ここまでの読んでくださり有難う御座いました。   空銃からづつ

完結済53位・週間6位を二回、有難う御座います。


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