鶏料理の王者
王道
平田は賄いを作りはじめる
三人に新たな料理の作業工程を見せながら作る。
仕事終わりの賄い料理に新たな料理が出ると聞き三人は小躍りする。
商人
新料理の試作でっか?
これは楽しみやな
大きいタッパーの中を見せる。
侍
ほう、これは?
平田
醤油、みりん、山椒粉を混ぜた液体です。
これに朝、鶏肉を漬け込んで置いた物で調味液って呼んでます。
町人
お師さん、こっちは何でぇ?
平田
これは小麦粉と塩胡椒を水で溶いた物です。
先ほどの鶏肉を一口大にカットし、このバッタ液に括らせて、油で揚げて行きます。
そう言いながらフライヤーに入れていく。
ショワー、パチパチと良い音と共に良い香りがする。
平田
狐色になって浮かんで来れば完成です。
侍
むむ、堪らん香りであるな。
商人
香ばしい、ええ匂いや
平田
皿に並べて大根おろしを添えて、柚子のカットを乗せて完成です。
侍は慣れた手つきでご飯を人数分、お茶碗に盛っていくと商人はお茶の用意をし、町人は箸と小皿の用意をしていく
平田は小皿に塩胡椒、ぽん酢、マヨネーズ、ケチャップを人数分用意する。
商人
味付けでっか?多いでんなぁ
平田
どれが良いか皆さんの意見を聞きたくて用意しました。
侍
取り敢えず、早う食べたいのぅw
町人
お師さん!!
平田
では、色んな味を試してみてください
頂きます!
三人
頂きます!!
最初、三人は何も付けずに口に運んでみる。
カリッ、パリっとした食感が斬新だ
商人
おっ、全然このまんまでいけますって!美味いわ
町人
ああ、確かに美味いって・・飯が進むじゃねーかい
侍
うーむ・・美味いの
これは飯もそうだが、酒も欲しくなる味じゃ
平田
ええ、その通りです
酒のアテとしても人気があります
食べ終わると塩胡椒、ぽん酢、マヨネーズ、ケチャップ全部付けるべきだとなった。
そして女神様からの声が聞こえた。
「早速、明日から十九文で提供な」
平田
え?明日から!?
女神様
「先手必勝、時は金成り、鉄は熱い内に打て、先んずれば人を制す」ってヤツなw、出来んだから意味無く暖っためておく必要無いっしょ?
平田
えっと、はい。
と言う事で四人で慌てて値札とお品書きを追加していくのであった。
鶏かれぃ飯 十二 文
鶏かつ ぱんはさみ 十六 文
鶏かつ定食 十八 文
鶏かつかれぃ飯 二十 文
鶏唐揚げ定食 十九 文
不定期UPです。
誤字脱字等は小まめに訂正して行きます。
ブクマからの「しおり」機能をお使い頂ければ幸いです。 空銃