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MIXワールド

作者: 白城シロ

これは作者が現実で見た夢の話。

朝起きたら不思議とかなり鮮明に残っていたので、書いてみた。

※ 素人なものなので、かなりセンスがないと思われますが、お手柔らかにお願いします。

これはとある自然と人工のバランスが超越した世界での物語である。

ある日少年が散歩をしていたら、かなり大きなオラウータンが「拾ってください」と手紙と一緒に捨てられていた。そして少年は周りを見ると、他の動物たちがこちらを見ながら後退りしていった。そしてよく見たら左足を怪我をしているでは無いか。

少年(何だこいつら、、、助けないのに好奇の目でみやがって。世も末だ)

と少年は呆れながら助けることにした。

だがオラウータンはかなり暴れて、大学内に逃げ込み俺は追いかけに追いかけた。

だが俺は先生にみつかってしまい大声で

先生「君は何をしている!学生証を提示しろ!処分を下してやる!」

と何を言ってんだこいつ。前が見えないのか。と嫌悪の顔をしながら見ると、また続けて

先生「何だその顔は!そしてその動物は何だ!そのままだと警察呼ぶぞ!」

そして俺は返事をした。

俺「警察を呼ぶなら呼んでくれ!今はこの動物が最優先だ!」

というと先生は黙ってしまった。

俺(ダメだこいつ死ぬほど使えねえ。ほっとくか)

そして俺は追い続けようやく捕まえたが。その時にかなり暴れ、頭を何回も叩かれた。流血しながら持ち帰った。

そして顔だけはいい。もう一度言う、顔だけは良い両親がかなり深刻な顔で

母チュン子「ヒョっ子太郎!どうしたのその怪我と動物!?」

父ニャル太「話は後で聞く。とにかく早く病院に行くぞ」

俺(相変わらず死ぬほど恥ずかしい名前だ。先祖含めこいつらどんなネーミングセンスをしてるんだか、、、)

父は全てを悟ったかのように、連れて行ってもらった。

そして緊急手術の後に完全に回復をし、家で飼うことにした。

俺(このままこいつと一緒に暮らせるはずだが、なんだこの嫌な胸騒ぎは)

と俺が不安がりながら帰路に着く。

そしてその後このオラウータンは、「クルっ子」と名付けた。俺も先祖譲りのとんでもないネーミングセンスだ。

そしてその後、心配は嘘のように安心して暮らしていたある日、俺が寝ている時の早朝母が慌てて起こしにきた。

母「ヒョッ子太郎!ヒョッ子太郎!起きて!」

俺「こんな朝早くから何だ、、、?」

母から飛んできた言葉に俺は一瞬で目が覚める。

母「クルッ子が、、、頭を押さえながら倒れたの!」

俺は飛び起きクルッ子の様子を見に行く。

するとそこには倒れているクルッ子となだめている父の姿があった。顔も真っ青だ。呆然と見ていると後ろから母が続けた。

医者「クルッ子が朝から何か具合が悪そうにトイレに行き来していたら急に悪寒がしたかのように倒れ込んだの」

と言った。そしてそのまま病院に連れて行くと、医者は深刻な顔で

医者「前回は何も異常なかったのに、、、脳に腫瘍がみつかりました。まだ手術をすれば間に合います。だが麻酔の問題が、、、」

オラウータン用には麻酔は開発されていないのだ。そして医者は続ける。

医者「しかし希望はあります。これは意識の問題で人間用の麻酔が効くようになります。そして今の医療技術では、それが可能です。」

俺「というと、、、?」

医者「人間とオラウータンの意識を移すのです。しかしオラウータンには記憶が消えてしまいますが、死ぬよりかは最善でしょう。そして一番信頼しているあなたが適切でしょう。」

そして医者は続けた。

医者「これは脅しではないですが、副作用がごく稀に起こり、移したはずの意識がたまに逆流してまうことがあります。」

と俺を指して言った。しかし俺はもちろん迷いがなかった。

俺「分かりました。お願いします。」

そして目と口に包帯を巻かれ意識が遠のいたと思ったらすぐ目を覚ました。

母「ヒョッ子太郎なの?」

俺「・・・」

俺(あれ?思うように喋れねえ)

横を見ると俺がウキウキにはしゃいでいた。

そして頭が死ぬほど痛え。

どうやら意識を移すことは成功したようだった。

そして月日が経ち手術日の前日にまたしてもトラブルが起きた。

意識をうつされた俺は何事もなく過ごしていたが二重人格のような、意識を誰かに奪われるような感覚に陥った。急いで病院に行くと医者は深刻な顔で

医者「副作用です。恐れていたことが起きました。」

俺(マジかよ。改善法はあるのか?)

と思うと父が

「何か改善法はあるのか?」

と代弁した。すると、医者は告げた

「かなり難しいですが無いことはないです。方法はその奪われた先の意識をまた別の人の意識にしてしまうのです。そのためには一番血を継いでいる父であるあなたの意識が必要です。しかし完全にオラウータンの意識は取り除いてしまうと、手術の完全終了後の生活に支障が出てくるので、1割だけ残しておきます。」

そして医師は続ける。

「しかし父の意識をとってしまうと睡眠状態のようになります。ですが完全終了後には戻すことが可能です。そして周期を見る限り手術予定日に来ると考えられます」

そうすると父は

「家族を守るためになりふり構ってられない。早くしてくれ」

といい緊急手術がすぐに始まった。

そしてその後父は寝たきりになってしまった。

そしてもし手術日に意識が遠のき、その意識の移り先が父でなかった場合は、母に病院に連れていってもらうと話した。

そして手術日にまた意識が遠のいた。

すると父ではなく、クルッ子になってしまった。

クルッ子はおそらく母のことを性的に見てしまって好いていると思うので心配だった。

そして母が病院に連れて行くと、クルッ子は母にかなり引っ付きながら離れなかった。

母「いくら意識と姿がクルッ子でも、少しだけあなたを感じてしまうわ、、、」

と母は会えない父を思いながら腕を抱き締める。

そして手術部屋寸前になると母は申し訳なさそうに腕を突き放し走った。

クルッ子がかなり慌てて、泣きながら追いかける。そして手術部屋過ぎた時に母も泣き、そして突き飛ばし、クルッ子が手術部屋に放り込まれた。すると直後に包帯を目と口に巻かれ、意識が遠のき、全てが終わった。

母「あなた、ヒョッ子太郎。おかえりなさい。」

と涙ぐみながら言った。なぜかこの時は名前を言われた時の恥ずかしさはなかった。

そしてクルッ子も記憶はなくなったが完治をしたそうだった。

その後また帰路につき、家に帰ると食卓を並べて、みんなで食事を取ろうとした。

クルッ子はもちろん何も覚えていないので、これを前にしてかなり興奮をして飛び跳ねた。

俺達は微笑んで手を合わせて食事をした。


終。

最後まで見ていただきありがとうございます。

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