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プロローグ4

「俺は、小学校の頃男子にいじめられてたんだ。『ブサイク!』『こっち向くなよ!吐き気がする』って。だから、マスクを付けて、前髪を伸ばせば顔が隠れていじめられないんじゃないかって。中学生になってさ。今度は逆にインキャ!って、いじめられた。

その時に、寿人が助けてくれて、友だちになって。お陰でいじめられなくなって。まぁ。そんなとこ。でも、きっと君なら性格を好いてくれたって言ってくれたから……」


俺は思い切ってマスクを外した。

今日の朝。寿人からレインって言うチャットアプリで、

『もしもお前がマスクを外した時に軽蔑したり、笑ったらすぐ別れろ(°▽°)そんな奴じゃないと思うけどな。お前の彼女さんは。つーか一目惚れされるかもな笑笑』


と送られてきていた。

持つべきものは友だな。文末で煽ってくるのはいただけないが。


「……」


暁月さんは、ビクッとして身を少し引いた後、動かなくなった。

やっぱり……そんなにも。


「やっぱ、そうだよね。ごめん。別れたくなったでしょ」


俺は正直、顔を見せて振られるなら、どうせ別れるだろう。と思っていた。

だからまだ付き合いの浅い今でよかったのかもしれない。


心にくるものはある。

だって初めての彼女だ。


とても悲しいし、すごく自己嫌悪に陥る。

だってとても可愛い彼女だ。


前髪を下げ、マスクをつける。

全く動かなかった彼女が、くすくすと笑った。

俺は耐えきれず、笑う彼女を見て逃げ出したくなった。


そんな彼女から出たのは驚きの言葉で、

「あのさ。多分君がいじめられていたのは、かっこいいからじゃないかな? 男の子がきっと嫉妬しちゃったんだよ」

「え?」


言っている意味がわからず、思わず聞き返した。


「それは、あり得ないよ。どう言う意味で言ったの……?」

「ブサイクって言って来たのは男子でしょ?私が今思ったのは、"かっこいいな"って。きっとね。君がすごーく''イケメン"だから。嫉妬したんじゃないかな」


「いや。そんなわけないでしょ」


俺は即否定する。


「周りに耳を澄ませてみなよ」


彼女にそう言われ、とりあえず耳を澄ませた。


『まって。あの人超イケメンじゃない?俳優かな?』


『康介、あの人めっちゃイケメンじゃない?』

『おい!』

『あなたよりイケメン』

『チキショウ!』


そんな声が聞こえる。

さっきまでは暁月さんに対して男子が同じようなことを言っていた。

今度は俺に……?


「これは俺のことを言ってないよ」


そんなことはないか。と自己否定する。


そんな俺に彼女はこう言った。


「たしかに、周りの人たちが村山くんのことを言ってるかはわからないけど、私は、好きだよ。だから、自信を持ってね」


嬉しかった。

初めて俺という存在そのものを認めてくれた気がした。

寿人も、そうなのだが。顔に関して女子にこう言われるのは初めてだった。


すいません、時間がなくて文字数ほんと少ないです。

ただ、活動報告に今日学校であった面白いこと(?)を書いてますのでww

もし興味あれば覗いてみてください。

https://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/2873729/

コメント、待ってます(°▽°)


日間7位、まじですか。ありがとうございます笑!



明日は番外編(?)です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今のところ上手くいきそうではある
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