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運動会が近くて更新が不定期です…汗
コロナで暇だったのが続いたからかすごく忙しくて死にそうです汗汗
入学式が終わり、教室に帰ると自己紹介をする、ということになった。
出席番号順に一人ずつ前で発表していた。
The陽なイケメンや、The陰なモジモジしている子。
いろんな子がそれぞれに自己紹介をしていく。
俺の番になり、とりあえず前に出るがなにを言えばいいかも分からず、
「村山祐馬です。人と関わるのが苦手なので無視してもらって結構です」
それだけ言って席に座った。
そして次の人の発表になったのだが、
「下平金星です。金星と書いて『まあず』と読みます。金星なのになんでまあずなんだって思いましたね? ボクもそこは疑問です」
ドッと笑いが起きる。
「そして次に思ったのは名前負けしてるな、こいつ。でしょう? えぇ、知ってますよ。ボクだって望んでこの名前になったわけじゃないんですけどね。いじってもらって構わないんで仲良くしてください」
そういうとペコリと一礼して席に戻る。
自己紹介が終わると、まあず君の近くに人だかりができる。
キラキラネームというのはいじられる対象であったりマイナスなものだと思っていた自分が居た。
それをポジティブにネタのようにして使える金星くんをシンプルに尊敬した。
♢♢♢
「新入生歓迎会を始めます。私は二年の山月飛鳥と言います。副生徒会長をしています。機会があれば是非声をかけてくださいね」
副生徒会長の挨拶が終わって、新入生歓迎会が始まった。
先輩と新入生でグループに分けられて学校の話をしてくれたりするらしい。
俺は、なんと今前で挨拶した副生徒会長の山月さんと同じグループだった。
挨拶が終わってステージを降りたあと、みんなの意識が別に行った後コケているのを見てしまった俺は、『もしかしたら……』と思っていたがその通りだった。
この副生徒会長。
すごく、おっちょこちょいというか天然というか。
「よろしくね、さっき挨拶した山月です!!」
「よろしくです〜」
「よろしくお願いします」
と班員(?)も挨拶をするので俺も「よろしくお願いします」という。
すると彼女は笑顔になって、満足そうな顔をしたまま固まった。
俺も班員も、『いまからはなにがあるのだろう』という状態だ。
一方その頃このグループの要というか、副生徒会長はなにをすればいいのか分からず目の前で固まっている。
ビクッと動き出したかと思ったら、「貨物列車をしましょう!!」なんて言い出す。
俺も班員も苦笑い気味だった。
開き直って暴走し始めた副生徒会長は、生徒会長に止められるまでは誰も手をつけられなかった。
パニクってあたふたして、キョロキョロして、とても動きがうるさい先輩だった。
運動会が近いだけじゃなくてテストの結果でぶっ倒れてたのは内緒です。
申し訳ながら、不定期になりますがゆっくり最終話まで行きます…!
テンションが乗る日は何話かあげるかもしれません