#17 戦乙女
戦乙女と名付けたのは、我が艦の乗員ではない。
それは先日の、あのサバゲー大会でカテリーナが完全勝利を成した時のことだ。その時、負けた5人組の内の1人が、こう呟いたという。
「あれは、戦乙女だ……間違いない……」
ここで言う戦乙女とは、とあるゲームのキャラクターで、まるで背中に目がついているかのように、どこにいても見逃さない、そういう強烈な敵キャラらしい。そのゲームキャラにそっくりだという意味で呟いた一言だ。
たまたまその場にいた当艦の乗員がそれを聞いていた。それ以来、艦内ではカテリーナのことを戦乙女という二つ名が広まっていった。
が、今度の一件で、それが3人への呼び名と変わる。
「まったく!何が戦乙女よ!」
そのあだ名に不満を漏らしているのは、グエン准尉だ。
「だいたい、カテリーナちゃんはこの艦のマスコットキャラでしょう! どこが戦乙女なのよ!」
いやぁ……いくらなんでも、マスコットじゃない気がするなぁ。それはそれでカテリーナに失礼だぞ、グエン准尉よ。
で、僕もそのゲームの公式サイトで、ゲームキャラとしての戦乙女というものを見てみた。羽根のついた派手すぎる衣装に、右手には大剣、左手にはボーガンという出立ちの女戦士が描かれてて、正直、何だかなぁとしか思えない。
元々は北欧神話に出てくる半神のことで、ヴァルキュリアという読みが変化してヴァルキリーと呼ばれている。他にも、ワルキューレとも呼ばれる。
昔からゲームキャラとしてはよく使われている題材で、現代においてはこういう派手なイメージのキャラだということだ。
しかし、そのイラストを見る限りでは、確かにカテリーナとは違うなぁ。どちらかと言うと、ダニエラの方が近い。なにせ胸が……いやいや、そういう問題ではない。
ただ、その名をつけた者の気持ちは分かる気がする。彼女を敵に回した時の恐怖、どこをどう攻めても、狙い撃ちされる。あれは恐怖以外の何者でもない。
それはおそらく、今回の戦闘で連盟軍も味わったはずだ。特殊砲撃とはいえ、たった2発で沈んだ372隻。敵にとって、これほどの脅威はないだろう。
だがこの勝利は、確かにあの3人によってもたらされたものだ。どちらかといえば勝利の女神というべきなのだろうが、それが戦乙女と言い換えられている。そんなところか。
それにしても、また難解な報告ネタができた。今度は「神の目」だ。おまけに「賜物」というのもある。およそ地味な能力過ぎて、艦隊総司令部で報告するような内容ではないな。だけど、今回もまたやりにくい報告をせざるを得ない。ただ戦乙女という名だけは今回の報告に必要はないから、あれには触れないようにしよう。
「貴官の連れてきた砲撃手が、戦乙女と呼ばれとるそうじゃないか」
だが、戦艦ノースカロライナに到着早々開かれた報告会で、開口一発、コールリッジ大将からその「戦乙女」という言葉が出てしまった。
「あの……大将閣下はどこで、その名を?」
「この下にある街で行われた模擬戦会場で、5人の陸戦隊員相手に完全勝利した小柄な娘がいると聞いたぞ。それは今、第8艦隊旗艦にいる、カテリーナ二等兵のことではないのか?」
「はっ……仰る通りです」
「やはりな。魔術師のような姿をしたその奇妙な娘を前に、屈強な陸戦隊員が手も足も出なかったと言っていた。そこでその1人がその娘を、戦乙女と呼んだ。艦内でもかなり有名になっとるよ、貴官のとこの、その砲撃手は」
今さらながら、僕は後悔する。ああ、あの時、あの広場を覗かなければよかった。おかげでカテリーナに変な噂とイメージがついてしまった。
「で、その戦乙女が、今度も大活躍したそうじゃないか。聞かせてもらおうか、その話を」
「は、はい。ですがまず、その戦闘前の話から……」
僕はまず、ダニエラの話をする。彼女のいう神の目というものが、あの敵艦隊を捉えた。あれがなければ、我々は確実にやられていたからだ。
「……神の目、か。それにしても、貴官はそういう者ばかり見つけてくるな。レティシア君といい、カテリーナ君といい、そして今度はダニエラ君か」
「はっ。ですがダニエラ上等兵の場合は、あちらから飛び込んだわけでして」
「だが結局、受け入れたのだろう。やはり貴官はそういう人材を引き寄せるのに長けているようだな」
「は、はぁ……」
似たようなことをダニエラからも言われたな。だが、それが僕の賜物とは思えないな。単なる観察力、そして偶然の産物だ。
「しかしその『神の目』、そして賜物というのも気になるな」
「はい、ですが、あまりにも非科学的で……」
「いや、そういう言葉が存在する以上、他にもいるのではないか、その賜物の持ち主が」
「……おそらくは。ですが、それは迷信の類いで……」
「だがすでに2人もの常人外れな人材を見つけたではないか。迷信と切って捨てるには忍びない。何かあるぞ、その星には」
「そうでしょうか?」
「ともかくその件、現地の地球042司令部とも共有し、そういった人材の発掘に努めた方がよい」
「えっ!? 探すんですか!? ……あ、はい、承知しました」
第1艦隊総司令官直々の提案だ。従わざるを得ない。というか僕も気になる、他の賜物を持つ者に。
「それにしても、もう一つ気になることがあるな」
「はい、何でしょうか?」
「連盟軍だよ。どうして奴らは、我々のレーダーに引っ掛からず、それだけ多数の艦隊で迫れたのだ?」
「……その通りです。ダニエラ上等兵がいなければ、確実に見逃しておりました」
「だが妙だな。10や20ならともかく、それだけ多くの数の艦艇を隠せるほどの電波吸収剤を使えば、レーダーサイト上に妙な影ができるからかえって見つかるはずだ。だが今回は、そんな兆しすらなかった」
「その通りです、閣下」
「実は、似たようなことを我々、第1艦隊も遭遇しているのだよ」
「えっ!? そうなのですか!?」
「第8艦隊が初戦で戦った、あの1000隻の艦隊だよ。我々の哨戒網をくぐり抜け、突然、長跳躍ワームホール帯のまえに出てきた。だが、1万隻の艦隊の横を1000隻もの艦隊が素通りするなど、到底考えられない」
「た、確かに……」
「どうも連盟の奴らは、何か新たなものを繰り出している気がするな。ということだ。貴官も十分に警戒せよ」
「はっ!」
「にしても、今回はよく考えたな。特殊戦だけ砲撃手と操舵手を入れ替えとは……単純だが、確かに有効な手だ。その調子で、次回も期待してるよ」
この大将閣下の言葉で、本報告会は終了となった。僕を始め、第1艦隊の諸将一同起立、閣下に敬礼する。
「はぁ〜……」
あんな調子の報告が、毎回できるわけがないだろう。コールリッジ大将も無茶を言う。
だが、大将閣下どころかこの艦内、いや、第1艦隊の中の人々でさえ、カテリーナの存在を知ってしまった。あまり目立つのも、彼女にとってよくない。少し控えめな行動を心がけよう。
「おう、カズキ。どうだ、終わったか?」
レティシアとの待ち合わせ場所である第一艦橋内の通路で、僕は思わず頭を抱える。そこにはまさにあの3人が揃って立っている。
レティシアは、いつもの中世の平民風ベージュ色ワンピースだが、カテリーナは……あのとんがり帽子に黒マント、赤い服。前回、あのサバゲー会場で見せたあの姿そのまま。そしてダニエラだが、こちらは一言で言うと、中世貴族風な青いカクテルドレス姿。
目立ちすぎだろう、この3人。しかも、その一人は大将閣下が知るほどに勇名を馳せているカテリーナが、あの時の格好でいる。
「レティシア、この格好は……」
「みんなであの店に行ったんだよ。どうだ、いい感じだろう?」
「いや、この格好、いくらなんでも目立ちすぎじゃないか?」
「そうだなぁ……いつもより、よく見られたかな? 特にカテリーナは」
だろうな。実は本人も知らないうちに、すっかり有名人になっている。ましてや、その時の格好をしていれば、なおのことだ。
「それじゃあ、いつもの店に行こうぜ!」
「行きます!」
「ああ、例のミソカツとかいうものが食べられるお店ですわね!」
「おうよ。ここに来たら、必ず行くことになってるんだ!」
「おい、レティシアよ……まさか皆、この格好でいくのか!?」
「なんだ、カズキ。別にいつもの格好だぜ。何か気になることでもあるのかよ?」
「いやあ、レティシアはいいんだが……カテリーナがだな」
「本人が気に入っているんだ。いいじゃねえか」
「いや、そうなんだがな。実は……」
隠し立てしても仕方がない。僕は、カテリーナがこの艦内、この街で、ちょっとどころではなく噂になっていることを話す。
「……なるほどねえ、てことは、この格好で歩く限り、カテリーナは目立ってしょうがねえと言うんだな」
「大将閣下の耳に届くほどだ。相当、知られていると思って間違いない」
「ならなおのこと、いいじゃねえか」
「は?」
「有名人なら、むしろ分かりやすく振舞った方がいいんじゃねえかって言ったんだよ」
「いや、それはまずくないか?」
「なにが」
「なんていうかだな、あまり目立っては、その……」
「別に困るこたぁねえだろう。むしろ、親切にしてくれるやつがたくさん現れるかもしれねえ。それじゃ行こうぜ!」
あまりに楽観的過ぎるレティシアのおかげで、そのままの姿で歩くことになった。かといって僕には、反論できない。
周りを見ると、やはり目立つせいか、視線を集めているのが分かる。特にカテリーナに、それが集中している。
しかし、単に視線を集めるだけで、それ以上は特に何もない。レティシアの言う通り、別段何か困ることはなさそうだ。そして我々は「とんかつ」と書かれた看板のある店にたどり着く。
「いらっしゃい! ……って、なんだ、大将かよ」
「いやあ、なんだと言われてもなぁ」
「今日もまた、一段と賑やかじゃねえか。で、誰だい、その2人は?」
「こっちのとんがり帽子の赤服の方は、この間もここに来た、カテリーナだ」
「この間、派手なピンクの服着てた嬢ちゃんか。今日はまた、一段と落ち着いた格好だな」
「まあな。あれはさすがにちょっと……で、こっちはダニエラと言って、地球1010の皇族のお嬢様だ」
「なに!? 皇族!? こりゃまた高貴なお方を連れてきたなぁ!」
「ですが私は今、父上に勘当されましたの。ですから私は、ただの軍人ですわ」
「軍人って……おい、大将、まさかこのお嬢様まで雇っちまったのか?」
「まあ、それについては、いろいろとあったんだよ」
そんなやりとりをしながら、いつもの奥座敷に入る。
「そうそう大将、こんな話を知ってるか?」
「どんな話だ?」
「戦乙女と呼ばれてる、奇妙な娘さんの噂だよ」
僕は思わず、持ち上げた湯飲みを落としそうになる。
「……で、その件、なんと聞いている?」
「他のお客さんに聞いた話だがね。ちょうど今のカテリーナさんみてえにとんがった帽子を被った魔術師みてえな格好をして、サバゲーで陸戦隊員5人を相手に、完膚なきまでに叩きのめしたっていう話だ」
かなり端折ってはいるが、ある程度、正確に伝わっているな。
「おい店主、それはこのカテリーナのことだぜ」
「何言ってんだ、レティシアさん。カテリーナさんが陸戦隊員を殴り倒せるとは、とても思えねえ。それに、その戦乙女の背中には目がついてるって話だぜ。このお嬢ちゃんにはそんなもんねえだろうが」
おい、ちょっとまて、そんなやつ艦内にはいないだろう。化け物じゃないか。しかもなんだ、思ったより話が歪められていないか?
「そんなことよりもだ、皆、いつもの定食でいいか?」
「ああ、頼む」
とんかつ屋店主の話によれば、必ずしも正確な噂が伝わっているとは限らないと分かる。確かにカテリーナは、あの5人を「倒し」はしたが、物理的に倒したわけではない。まさに伝言ゲームだな。
「うわぁ、これがミソカツなのですね! 樽洗い用の道具みたいなのに、外は香ばしく中は芳醇なお肉で、それでいてこの茶色の錆避けのようなもののなんとも言えない味……私、この味をどう言い表せばいいのか分かりませんわ!」
味噌とフライのない世界からやってきたダニエラは、出された料理を食べるや、叫び出す。しかし、これまたカテリーナとはかなり違った反応をするものだ。しかしだ、そんなにこの「とんかつ」というやつは、樽を洗うタワシに見えるのか? 一度、そっちを見てみたいものだ。
カテリーナは相変わらず、頬を押さえて幸せそうな笑顔でモグモグと食べている。およそ、陸戦隊員を殴り倒したと噂されるような人物には見えないな。ただこの笑顔には、特定の男性諸君の心に何かを突き刺すほどの衝撃を与えられるのではないだろうか。
「あのミソカツ、帝都に持ち込めばたちまち多くの皇族、貴族を虜にしますわ。ぜひミソカツを、我が帝都に!」
皇族のお嬢様のこのお言葉をナゴヤの民が聞いたら、泣いて喜ぶだろうな。だがあまりにローカル過ぎる食材で、さすがに帝都に持ち込むのは無理があるんじゃないか?
で、また以前のようにしばらく当て所なく歩く。ただし、あの広場だけは避ける。今度は航空隊員辺りを倒しかねない。そんなことをすれば、さらに変な噂が立つ。そこで広場のある第2層を避け、第3層を奥まで進んでいく。
「あら?」
と、そこでダニエラが何かに気づく。
「どうした?」
「あれ、何でしょう、気になりますわ」
ダニエラが指差す方には、ガラスショーケースがあり、そこには色とりどりのものが並んでいる。
「おう、あれか。ありゃあパフェだぜ」
「パフェ? 何ですの、それは?」
「まあなんだ、ごちゃごちゃ言うより、食ってみた方が早えぜ」
「えっ!? あれ、食べるものなのですか!?」
あれが食べ物に見えない……衝撃的な一言だが、言われてみればペリアテーノにはガラスの容器に入った、赤や白、黒に茶色、そして緑色のペンキがかかったような食べ物などない。
というわけで、さっき昼食を食べたばかりだというのに、あの店に突入する。
「あの、レティシアさん……これ、どうやって食べるのですか?」
「簡単だ、この長えスプーンですくい取って、口に入れるだけだ」
レティシアはマンゴー、ダニエラはイチゴ、カテリーナはティラミスのパフェが当てられる。ちなみに僕は、抹茶きな粉味だ。
イチゴはともかく、真っ赤なイチゴソースのかかったクリーム部分から下は未知の領域だ。あの重力圏離脱時の音にも動じなかった恐れ知らずのダニエラが、パフェ相手に妙に警戒気味なのは滑稽だ。恐る恐る、スプーンを突っ込むダニエラ。そして一口、それを含む。
みるみる顔の表情が変わる。一般的に、女子には不動の人気を誇るスイーツの定番。これを味わって、感動を覚えぬはずがない。
「ん〜っ! な、何ですの、この味は!? ハチミツよりも甘く、酸っぱくて、しかも冷たい!」
皇族でも味わったことのない味。そんなものが、ごく普通の食べ物として街角で振る舞われている。ペリアテーノの人々にとって、この街は奥深い。
スイーツとのファーストコンタクトを果たしたカテリーナとダニエラ。2人がパフェに感動している最中、突然、後ろから話しかけられる。
「失礼いたします!」
僕は振り返る。そこには男性士官が2人。軍服につけられた飾緒から、尉官だと分かる。
「何か?」
「はっ! ヤブミ准将閣下とお見受けいたします! 小官は第8艦隊、駆逐艦0122号艦所属の操舵手、シュノール中尉であります! その、閣下に折り入って、お願いがございます!」
「お願い? まあいい、聞こうか」
「はっ! そばにいらっしゃる3人のご婦人方は、第8艦隊旗艦の誇る戦乙女達とお見受けいたします!」
現れたのは、同じ艦隊の乗員だった。その乗員まで、あの戦乙女の名を知っている。
だが、ちょっと違うのは、カテリーナだけではない、3人と言った。つまり、レティシア、ダニエラ、カテリーナの3人を戦乙女と呼んでいることになる。
「……その、戦乙女が、どうしたのか?」
「はっ! 我ら0122号艦乗員は、先日の闘いでこの戦乙女の方々に命を救われました! 願わくば、そのお姿を写真に収めたく、許可をいただきたいのです!」
「えっ? 写真?」
彼女らに命救われたということは、理解している。それは僕も同様だ。だが、なぜ写真?
「はっ! 我が艦の乗員は皆、戦乙女殿のお姿を拝見したいと思っております! ここでお会いできたのも何かの縁でございます! 是非とも、許可をいただきたく願います!」
「いや、だが……」
「おう、いいぞ、写真ぐれえ。撮りたきゃ撮れ」
と、その話を聞いていたレティシアが応える。
「おい、レティシア。いいのか?」
「別にいいじゃねえか。減るもんでもねえし」
「そうですわ。その、シャシンとかいうもの、構いませんわよ。」
「そうか……まあ、本人がいいなら……」
「はっ! ありがとうございます!」
ということで、カメラを向けられる3人。レティシアはポーズを取り、つられてダニエラも笑顔を向ける。一方、カテリーナはカメラなど構わず、頬を押さえながらマイペースにパフェを味わい続ける。
「えっ!? 何ですか、この鮮やかな絵画は!」
「何言ってるんだ。これが写真だよ」
「あのように瞬く間もなく短い時間に、これほどの絵を描けるというのですか!?」
ああ、そうか。このお嬢様、その場を映像として取り込むこの写真という仕掛けを知らないのか。それは驚くだろう。
だが、それを見ていた他の士官らも、集まってくる。
「あの、小官もよろしいでしょうか!?」
「ぜひ1枚!」
先の2人を突破口に、わらわらと集まってくる人々。男性士官だけではない。女性士官もいる。考えてみれば、カテリーナはあの時の格好だから、噂を知る人々からは注目され続けていた。そこに風穴を開けるように、さっきの2人が現れた。
これをきっかけに、写真撮影会のようなものが始まってしまった。真ん中には、パフェを頬張り頬を押さえながら笑みが漏れるカテリーナ、その右隣には手を振るレティシア、左には笑顔で応じるダニエラ。果たして、何組くらいの軍人を相手にしただろうか?おそらく、第8艦隊の者だけではあるまい。多くは第1艦隊の乗員だろう。
そして、その日の夜。ホテルで僕は艦内SNSを開き、書き込みを見る。
そこには、大量の「戦乙女」の写真がアップされている。パフェを頬張るカテリーナだけのものもあれば、3人並んだものもある。
メッセージには、先日のサバゲーのことを紹介している者もいれば、先の戦闘のことを書き込む者もいる。
はっきりしているのは、「戦乙女」という名の下、この3人が一躍有名になってしまった、ということだ。
ちょっと安易に応じてしまったかな……もっとも、僕の脇で同じSNSを眺めるレティシアは、それを見て喜んではいるようだ。本人はあまり気にしていないな。




