#106 喧騒
「接舷まで、あと100……80……」
「進路そのまま、両舷停止!」
「40……20……10……接舷!」
ガシャーンという音が鳴り響く。この艦が繋留ロックに繋がった音だ。
「機関停止!各部点検!」
「前後ロックよし!艦の停止を確認!」
「外壁および気密センサーに異常見られず!」
接舷後の最終チェックが行われている。その様子を、何やら落ち着きなく見渡すリーナ殿。
「リーナ殿。」
「な、なんだ?」
「……どうかしたのか?」
「いや、この岩の中に行くと言うておったが……中に、何があるのだ?」
「ああ、街がある」
「は?街?」
「そうだ」
そうか。考えてみればリーナ殿は、この宇宙空間に出るのも初めてなら、戦艦に寄港するのも初めてだ。街があるなどと言われても、ピンとこないだろう。
という僕も、実は戦艦キヨスに入港するのは初めてだ。0001号艦最後の補給は、戦艦ノースカロライナだったからな。キヨスへの寄港は、これが初めてとなる。
「達する。艦長のオオシマだ。これより本艦は24時間、戦艦キヨスにて補給作業を行う。その間、当艦への乗艦が許可される。抜錨は、艦隊標準時、翌1400。出発の30分前までに帰投されたし。以上だ」
艦長の艦内放送が流される。それが終わるか終わらないかの内に、艦橋の入り口からあいつが現れる。
「おう、カズキ!すぐ街に行こうぜ!」
レティシアだ。こいつ、気が早いな。もうこっちにやってきたのか。そのレティシアの姿を見たリーナ殿は、なぜか目を合わせようとしない。
「おいリーナ、お前もいくぞ」
「えっ、私も、行くのか?」
「当たり前だ。補給作業のため、ここからしばらくは出なきゃいけねえからな。それに……」
と、レティシアは顔を寄せて、リーナ殿の身体を舐め回すように見つめる。
「その身体にぴったりな服も、選んでやらねえとな」
そういえばリーナ殿は今、レティシアが貸した適当なワンピースを身につけている。着替えらしい着替えも持たずに、この船に乗っているからなぁ。レティシアの言う通り、服を買わないと。
「そういえばレティシア。僕はしばらく、この艦の艦橋に向かう。派遣された交渉官に引き継ぎを行わないといけないし、それ以外にも……ちょっとかかりそうだな」
「ちょっとって、どれくらいだよ」
「そうだなぁ、3時間くらいか」
「ええーっ!?そんなにかかんのかよ!」
「しょうがないだろう。だからこの艦だけ、寄港時間が長いんだ」
「しゃあねえな、んじゃ、3時間の間にこいつを『女』にしといてやるよ」
「……そういやあレティシア、お前、昨日の晩、リーナ殿に何をした?」
◇◇◇
あの船を降りて、長い通路に出る。するとその先に、エレベーターらしきものが見えた。
「おう、戦艦ってところは、どこもだいたい似たような構造なんだな」
とぶつぶつと言いながら、レティシアは私を連れてそのエレベーターへと向かう。そのエレベーターを待つ間に、ぞろぞろと他の乗員が集まってきた。
「あれぇ?リーちゃんとレティちゃん、2人でどこ行くの?」
「決まってるじゃねえか。街だよ、街。そういうフタバも、バルサムと一緒にどこ行くんだ?」
「ああ、バル君と一緒にスイーツの……って、いいじゃない、どこでも!」
「あのフタバが、妙に色気づいてきやがったな。良いことだ」
「いやらしい言い方、しないでよ!さ、バル君、さっさと行こう!」
「いや、フタバ。エレベーターが来なければ、どこにも行けないよ。」
「あ……」
大勢の乗員の中で、ベラベラと大声でしゃべるフタバは、当然、注目の的だ。みればこの2人、なんというか奇妙な組み合わせの男女だな。服装の文化が、明らかに違う。聞けば、バルサム殿とフタバはそもそも出身の国どころか、星が違う。それが違和感の原因なのだろうな。
「さてと、あんなフタバでさえこれだけ変われたんだ。次は、おめえの番だよなぁ」
いやらしい目つきで、こちらを睨みつけるレティシア。私は思わず、ビクッとする。
「あれ、レティシアちゃんとリーナ皇女様、揃ってどこ行くの?」
「おう、グエンか。街だよ、街」
「そりゃそうでしょう。で、街のどこへ行くつもりなのよ」
「まずはこいつの着替えを買わなきゃな。んで、それから昼飯でも食って、カズキと合流して……」
「そういえばあの変態提督もいないわね」
「ああ、なんでも用事らしいぜ。3時間くらいはかかるってよ」
「へぇ、あんな提督でも、そんな用事があるんだ。それじゃ、私もついていこうかな」
「おいグエン、ジラティワットのやつはどうした?」
「ダーオルングなら多分、今、その変態提督と同じところにいるわよ」
「なんだ、おめえの旦那も用事かよ」
「ま、まあね……この第8艦隊唯一の幕僚だから、仕方がないけどね」
そういえばジラティワット殿は、この艦隊の副官級の立場だと言っていたな。私が第8軍にいた時のテイヨのような役割か。
「あれ?レティシアさんじゃないですか。横にいるのは、提督の新しい奥さ……じゃなくて、皇女様ですか?」
「おう、ナインか。そうだぜ、新しい奥さんだ」
また、声をかけられる。こいつ、意外と人気があるようだな。まるで男のような喋り口調に、品のない会話ばかりだというのに……いや、今はなんとなく、こいつが好かれる理由が分かるな。
「……顔、赤い」
と、ナイン殿と一緒に歩くこの女、確かカテリーナというやつが、私の顔を見て妙なことを言い出す。それを聞いたレティシアが、私の顔を覗き込む。
「ほんとだなぁ、顔が赤いぞ。どうした?」
「な、何でもない!それよりもだ、早くエレベーターは来ないものか……」
私は、何を焦っているのだろう?それにしてもこのカテリーナという女、口数が少ないくせに、めざといやつだ。
私は、カテリーナを睨みつける。だがこの娘、私の方を見て、まるで勝ち誇ったように笑みを浮かべる。こやつ、何を考えているのやら……そして、ようやく着いたエレベーターに乗り込む。
◇◇◇
「すいません、ヤブミ提督。ほら、アルセニオも、ちゃんと謝ってよ」
今僕は、戦艦キヨスの会議室にいる。廃艦される予定だった艦の会議室だ、正直言って、古臭い。壁のあちこちには黒ずんだシミがあり、床もギシギシと音を立てる。
「とにかく、今回のは明確な命令違反だ。しばらくの間、戦隊長の役目は0230号艦のフランテン大佐に行ってもらう」
「いや、待て!あの艦隊は実際、攻撃してきただろう!反撃に及ばずしてどうするつもりだったのか!?」
「軍司令部の統制を無視しての砲撃は、本来ならば即刻解任だ!それくらいのことは、貴官も承知しているだろう!」
「うっ……」
目の前にいるのは、今回、暴走に及んだエルナンデス大佐だ。こいつ、どうも独断専行が激しすぎる。特に今回は、目に余る事態だ。
が、相手が無人の艦隊だったこと、そして、結果的にはあの艦隊を「味方」に引き込む機会を作ったと言うことで、今回は大目に見ることにした。しばらくの間、この戦艦キヨスの副艦長という立場についてもらうことにした。
しかし、困った者だ……横にいるミズキも、汗だくになって平謝りする始末。この艦隊に入る前もそうだったが、せっかく賜物に目覚め、この艦隊で活躍できる身になったというのに、苦労が絶えない。
「ジラティワット少佐。例の映像を」
「はっ!」
「まあ、今回は貴官を呼んだのはただ、処分を申し渡すだけが目的ではない。貴官の『暴走』の結果、判明したことを話しておこうかと思っている」
「判明?」
「あの艦隊のことだ」
それを聞いて、エルナンデス大佐は一瞬、意外そうな顔をする。そりゃそうだろう、たった今、命令違反で処分を伝えられたばかりだと言うのに、その直後に最高機密レベルの話を提示されるわけだ。
「あ、あの、提督、これは……」
「ミズキにも捉えられなかったであろう、あの不明艦隊の内の一隻だ。先ほど、人型重機が数機、あの中の一隻に接近し、撮影した」
「……で、中に人は?」
「いや、いない。X線や中性子ラジオグラフィ等でスキャンしてみたが、そもそもあの艦艇の中に、人が入り込む余地などどこにもない。主砲部分と機関部、確認されたのはそれだけだ」
「他には、何かなかったのか?」
「ああ、あの外側の、小惑星だとばかり思っていたあの外観だが……」
「ただの小惑星だろう、それがどうかしたのか?」
「いや、あれは宇宙空間上の岩石などではない。例の、門にも使われている謎の材料で作られたものだと分かった」
「なんだと!?」
「とにかく、あの門といい、今回の艦艇といい、地球ゼロの絡む『遺跡』だということがは分かった。当然、これらに対する無闇な攻撃は厳禁だ。これらの兵器の存在理由や、それを破壊した場合の影響など、分からないことが多過ぎる。この宙域での行動は、それだけ慎重さを要求されているんだ」
「お、おう……」
これでこいつの独断専行が、少しでも緩和されると良いんだがな。まあ、次に同じことをすれば、解任せざるを得ないだろう。これに付き合うミズキも、可哀想なことになる。それだけはなんとか、自重してもらいたいものだ。
◇◇◇
「お、おい、こんなものを着るのか!?」
「あったりめえだろ!皇女様ともあろうお方が、これくらい着なくてどうするよ!」
「いや、いくらなんでも私にはとても……」
「俺が似合うって言ってんだ。グダグダ言わねえで、まあ着てみろよ」
「とてもお似合いだと思いますよ、お客様」
「うん、似合ってると思うけどなぁ」
こいつらぁ、私に派手な衣装を押し付けてきやがった。レティシアとグエンが選んできたのは、妙に短いスカートに、防御性のまるでない上着、そしてワンピースなど、とても戦さ場には着て行けぬものばかり選んでくる。
「それじゃあ、こいつを着てみるとするか」
「お、おい、どこへ連れて行くつもりだ!?」
「試着室だよ。ほら、さっさと歩け」
「い、いやぁ!」
思わず、変な声で叫んでしまった。そして人が2人入るのがやっとの、大鏡の立てかけられた小さな部屋へと連れて行かれる……
「うわぁ、可愛らしい!」
「だろう?どうだ、大当たりだろう」
部屋から出てきた私は、真っ赤なドレスを身に纏い、まるでどこかの令嬢のような姿にされていた。
「うう……こんな姿では、とても軍など率いることなど、できぬではないか……」
「はぁ?何言ってるんだ。もう兵士なんて率いて戦う必要なんかねえだろう」
「そうだよ。せっかく素材がいいんだから、こういう格好で楽しむのも、悪くないわよ」
「うう……」
グエンもレティシアも、私の困惑する顔を見て、どこか楽しんでいないか?本人が望まぬものを、なんだってこやつらは押し付けようとするのか。
「いやあ、思ったより時間かかっちまったぜ」
「そうよね、あの変態提督とダーオルングも、そろそろ降りてくるころじゃない?」
「そうだな、それじゃあ、カズキ達と合流してから、飯にするか」
「ちょっと待て、この格好で街に出るのか!?」
「あたりめえだろう。何しに服を買いにきたと思ってるんだ?ああ?」
うう、怖いな、この魔女は。なぜかこいつにだけは、逆らえない。どうしたと言うのか、私は。
「あ、そうだ、私、自分の服を買うことを忘れてた!」
「なんでぇ、それならグエンも、ここで買えばいいじゃねえか」
「い、いや、私はもうちょっと、今どきのを買うわ」
「中世スタイルだって、今どき流行りだぞ?ほら、俺もカテリーナも、ザハラーもきてるぜ?」
「ちょっと、一緒にしないでよ!それにザハラーちゃんの格好は中世というより、エスニックな方でしょう、あれは」
何をぶつぶつと言っているのだ、この2人は。だがどうやら、この街で服を買うのが楽しみの一つらしい。
私もエレベーターを降りた直後は、驚いた。ここは200年以上前から続く古い街だと聞いていたが、どうして、古臭さなど全く感じない。
それどころか、この街の形には驚いた。四角くくり抜かれた岩の中に、4段もの床を作ってその上に石造りの建物を格子状に並べている。そして天井には、まるで太陽のような光を放つ灯りがいくつも並んでおり、ここを常に昼間の明るさで照らしているのだと言う。
つまり、この連中は200年も前から、このくらいの街を作り上げていたということか?恐るべき技と文化の持ち主だ。
そして、扉を開いてその店を出る。まだあの2人は、これから向かう先をめぐって騒いでいる。
「いや、絶対に生春巻きの店だって!」
「ダメだなぁ、おめえよ、ここはかの英雄ノブナガ様の居城のあったキヨスの名を冠する船なんだぜ?ナゴヤ飯にしなくて、どうするよ?」
「なんだって、こんなところでナゴヤ飯なんか食べるのよ!」
「と言いながらおめえ、この間、鉄板スパを美味い美味いって言いながら食べてたじゃねえか」
「あ、あれは、社交辞令ってやつでしょう!」
どうやら、食い物の話らしい。なんと言う浅ましい奴らだ。食い物如きに、これほどまでに固執するとは、恥ずかしいとは思わないのか……
◇◇◇
「なんだ、この衣に覆われた不思議な食い物は!?」
「エビフライって言うんだよ。どうだ?美味いだろう」
「うむ、このようなものが、この世にあるとは……さすがは、宇宙を駆ける民のもたらすものは、二味も三味も違うな」
なんだこの皇女様は?フリフリの赤いドレスを身につけたかと思えば、店に着くなり、いきなりナゴヤ飯を掻き込んでいる。
にしても、よく食べるな。味噌カツに始まり、きしめん、そして今はエビフライだ。この次は鉄板スパを食べると言っている。あの細い身体のどこに、そんなに入るのか?
「ここの料理を食べてしまうと、駆逐艦の食堂の料理が貧相に見えるな」
「あたりめえだ、あそこの料理はロボットが作る、とりあえず食えますって料理だからな。ここの本物の料理とは、訳が違うぜ」
そんな駆逐艦の料理もガツガツと食べる皇女様が、ここにきていきなり駆逐艦の食堂をディスり始めた。しかし、その気持ちはわかる。ロボット如きが作る料理が、ナゴヤ飯に敵うはずがない。
「ん〜っ、しかし、生春巻きとナゴヤ飯が同時に食べられるところがあったなんて、この街、侮れないよね」
グエン少尉もご満悦だ。ナゴヤ飯とベトナム料理が混在していることに感動しているが、そりゃ当然だ。ここはフードコートだからな。その気になれば、インドカレーもアメリカンステーキも食える。
「ねぇ、ダーオルングは何食べてるの?」
「ああ、私はトムカーガイだよ。このチキンとココナッツの組み合わせが、なんとも言えない風味で……」
「うわぁ、美味しそう!私にも一口ちょうだい!」
にしてもこの2人、仲がいいな。ジラティワット少佐も、グエン少尉が可愛くて仕方がないらしい。長いこと、片思いの末にようやく繋がった2人だからな。
「おう、カズキ、俺の天むす、一口食うか?」
「ああ、もらおうか。じゃあ、僕のきしめんも」
「よし、ゲットだぜ!」
「おい、待て!それはきしめんじゃなくて、油揚げだろうが!」
「いいじゃねえか、それくらい。ならもう一口やるよ」
なぜか僕とレティシアのやりとりを、エビフライを齧りながらジーッと凝視するリーナ殿。なんだ?何か僕、やっちゃいました?
「そういやあミズキ、お前、さっきから何落ち込んでるんだ?」
「えっ!?あ、いや、なんでもないよ」
「だったら、食え食え!せっかくナゴヤ飯を食えるところに来たって言うのに、暗い顔しているやつがあるか!」
すぐ傍にいるミズキとエルナンデス大佐に向かって、事情を知らないレティシアが笑いながら食事を勧める。まあ、事情を知れば、おいそれとは勧められないだろうがな。
「おい、次は鉄板スパとかいうやつを食うぞ!」
「なんだよ、もう食っちまったのか。ちょっと待て、ええと、鉄板スパの店はっと……」
それにしてもこの皇女様は、食い物に関しては浅ましいな。皇女とは思えないほどの、品のなさだ。ダニエラの方が、何倍も皇女らしいな。
「ところでレティシア、そちらのお方は……」
「おう、そういやあミズキと会うのは初めてだな。リーナっていう、あの星の皇女様だ」
「ええーっ!?こ、皇女様!?どうして皇女様が、こんなところにいらっしゃるのよ!」
「別に珍しくことじゃねえだろう。ダニエラもいるんだし」
「だって、ダニエラさんは勘当されて、それで乗り込んだって話でしょう?まさか、リーナ様も……」
「いや、違うな。こいつはカズキの嫁としてきたんだ」
「嫁って……ちょ、ちょっと待って!ヤブミ准将閣下って、レティシアの旦那さんでしょう!?どうして提督のところにお嫁に来るの!?」
「ほんとですよ、だから変態提督って……」
「おい、ヤブミ准将!それは本当か!?」
「いや、みんな待て、僕の話を……」
「だけどほら、このとおり、ちょっと不愛想でガサツだがよ、可愛らしいだろう?それで、俺の方が気に入っちまってよ」
「ちょっとレティシア、あんた、今自分が言ったこと、分かってるの?」
「だから変態提督だと……」
「おいヤブミ准将!どういうことだ!?」
ああ、騒がしくなってきたな。あまりの騒がしさに、周囲にいる人々の目線を集めている。そのうちの多くが軍人、つまり、僕の顔を知っているはずの人々だ。
あまり騒がないで欲しいなぁ。これじゃ、艦隊内部でも僕は変態呼ばわばりされるじゃないか。
「いやあ、こいつ、皇女だてらに戦場を駆け巡っていたから、引き締まったいい身体しててよ」
「レティシア、てことはまさか、一緒に寝たの!?ということはつまり、准将閣下も……」
「だからさっきから、変態提督だと……」
「おい、ヤブミ准将!聞いてるのか!?」
「レティシアよ、今度はあれを食べてみたいのだが……」
「はぁ!?あれはインドカレーっていってな、ナゴヤ飯ではないぞ!」
「いや、レティシアよ、さっきから言っている『ナゴヤ飯』とは、なんのことだ?」
こいつら、もう少し小さな声で話さないのかなぁ、ここの連中は。これでは周りに有る事無い事言いふらしているだけじゃないか。僕がまるで重婚しているかのような誤解と、食い物の話ばかりするリーナ殿。ここで繰り広げられるこの馬鹿げた会話に、周りの目線がだんだんと冷たくなっていくのを感じる。
この戦艦キヨスの街には、僕の希望もあってナゴヤ飯が充実した街となっている。
が、一方で、僕のあらぬ噂が広まる街となってしまったようだ。




