かくれんぼですっ!
恥ずかしがって逃げ出したかなちゃんを追いかけるのですっ
奏多 (うぅ…どうすればいいんですの)
廊下を歩く奏多。しかし、足を進める先は図書室へは向かっていない。
すると。前の方から声が聞こえる。
奏多 (あっ。ユカさんと凛菜さんの声が聞こえますわっ…。このままでは…)
進行方向には裕佳梨と凛菜の姿が。
奏多は足を止め、少しかんがえるふりをしてみる
奏多 (このままでは、いけませんわっ。どこかへユカさんたちとは違う方へ…。あっ。階段ですわっ。階段から下へ降りましょう)
階段を素早く下り始める奏多。
裕佳梨と凛菜はそれに気づくこともなく通り過ぎる。
奏多 (な、なんとか。なりました…わね。)
再び階段を上り始める。
ユカ「あっ!かなちゃんみっけっ!」
奏多「ひゃあっ!?」
ユカ「ふっふー!私から逃げようたってそうはいかないんだからねーっ!」
奏多「ど、どうして。ここにユカさんが」
突然のことに驚き、固まる奏多。
ユカ「凛菜ちゃんとね、話したんだっ!それぞれ別れた方が探しやすいって!」だから階段までもどってきてたんだよーっ」
奏多「うぅ。失敗でしたわ。このまま下りていればよかったのですわ。」
ユカ「そうでもないよ?」
階段の下から声が聞こえる。
奏多「えっ」
振り向くとそこには
凛菜「奏多さんやっと見つけましたっ」
凛菜の姿があった。
奏多「ど、どうして、凛菜さんがそこにいるんですの?」
凛菜は笑いながら答える
凛菜「私たちいつから友達やっているんです?それに、別れて探すなら両端からいけばどこかでぶつかるでしょう?そうした方が効率が良いと思いまして。」
奏多は凛菜の言葉にやられた…
……。
奏多「うぅ…。かーちゃん…。知られた…知られましたわぁ…」
ユカ・凛菜「「かな奏多ちゃんさん!」」
奏多「うぅ…グスッ」
ユカ・凛菜「「一緒に部活動しませんかっ」」
……。
奏多「かーちゃんって呼ばれているのは内緒ですわよっ」
ユカ「かなちゃん…。うん!分かったよ!約束するねっ!」
凛菜「ふふっ。これで部員が4名に顧問の先生が。あとは部員1人と部室だけですね」
奏多「部活動…ですの? わたくし、部活動やったことないのですが」
凛菜「大丈夫ですよ。きっと、すぐに慣れますっ」
ユカ「うんうんっ。きっと楽しいよー!」
無事、琴音姉妹を部員顧問にしたユカたち。