部活申請ですっ!!!
火曜日の放課後…杏果との話も終え、、2人の仲を深めるためにも裕佳梨は杏果を勧誘するっ
少しして図書室…
「ねえ、小鳥遊先輩!」
裕佳梨は声をかける。
杏果は振り向く。まだ泣いた後の顔は少し赤い。でもどこか嬉しそうな顔だ。
「あの、もしよかったら…」
裕佳梨は続ける。きっと2人のためにもなると思って。やり直すためにも。
「一緒に部活しませんかっ?」
……。
「ほらいそいでー」
杏果はみんなに声をかける。まだ放課後の時間は残っている。いまのうちに5人揃った
”ぼらんてぃあぶ♪”の部活申請を出しに生徒会へ急ぐ。
後ろを追いかけてくるのは裕佳梨たち。
そう。杏果は部活に入ることにした。
萌華と同じ部活に。
失われかけた時間を取り戻すために。
いつも隣で笑っていた萌華と同じ道を歩むために。
杏果はとても嬉しそうだ。
それを後ろから見つめる萌華。
萌華の顔も少し笑顔に見えた。
裕佳梨たちは何も言わない。
ただ、そんな2人をみて微笑んでいた。
”生徒会室”
「ふぅ…。ぼらんてぃあぶっ♪…ね。人数も先生も部室も問題無し…っと。ええ、こちらは了承しますわっ」
生徒会室に入ると早速、新規部活設立の希望をだした。すると、生徒会のメンバーは部活のチェックをした。特に問題もなかったみたいですぐに承認がもらえた。
すると、生徒会長の姫神梓先輩が後ろからやってくる。
「もどったよーっ!!!ってあれー?なんかみたことあるよーな人がいるー」
梓先輩…私たちの中学の先輩でいつもみんなを優しく包み込むような人。
今は生徒会長をやってるみたい。
「あー。ゆかりんっ!それにもかりんもー!久しぶりー!」
梓先輩はとても明るい。どんな時もみんなを笑顔にする先輩。よくみんなに太陽みたいだねといわれている。
「あははー。あずさもなかなか変わらないなー」
萌華は笑いながら梓の方を向く。
裕佳梨たちも生徒会長の方を向いた。
「どしたのー?生徒会に何か用事かなっ?」
梓先輩は何か期待しているような顔でこちらを見る。
「んーん!用はもう終わったのー!新規部活の申請だったんだけど、承認もらえたからー」
裕佳梨は応える。
それを聞いた梓はがっかりしたような表情をする。
そして、続ける。
「えー。そうなのー?他にはー?他にはないのー?」
梓は頼られたいみたいだ。
「そんな急にはないってー」
萌華は笑いながら応える。
そんな会話をしていると、それをみていた他の部員が会話に参加しだす。
「えっと。生徒会長さんってこんな感じだっんですね。ちょっとびっくりです」
凛菜は少し驚いている。奏多も同じく驚いていた。
杏果は
「はぁー…。生徒会長がこれで大丈夫なんですか?全くいつもー」
一応、杏果も知り合いだ。奉仕部のときによく顔を見ていたからだ。
他の生徒会役員もやれやれと首を振っている。
あぁ…みんなこの人に振り回されているんだな…
そんな気持ちで少し同情した。
「ふぅんー?新しい部活ねぇー。どれどれー?おぉー?ぼらんてぃあぶっ♪っかー。名前かわいいねーっ」
梓は裕佳梨たちの部活に興味津々だ。
部活申請を見ていると、少しして質問をしてきた。
「それでー、ゆかりんたちはこの部活で何をするのかなー?」
梓は裕佳梨たちに尋ねた。
「たくさんの人を助けるんだよー!いろんな人の笑顔がみたいっ。私たちのやりたいことをたくさんしたいっ!だから、ぼらんてぃあぶ♪なんだよっ」
裕佳梨は話す。具体的なことはない。
だってたくさんのやりたいをする部活だから。たくさんの人を助ける部活だから。
梓は裕佳梨の話を聞き、笑いながら応えた。
「がんばってね♡」
生徒会長登場です。




