部活動はじめますっ
緑ヶ丘学園に入ってから1週間がたちました。ユカはモカ姉と一緒に部活動を見学してます。 「たくさんの部活、どれにしよう」ユカは迷いながらも部活を見て回ることにしました!きっと素敵な部活が見つかると信じて。
教師「えー、では時間のようだし、委員長…っとまだ一年生は決まってなかったか。ならそこの君。あいさつをたのむよ」
「きりーつ…」
ザワザワッ
???「あのぅ、裕佳梨さん。裕佳梨さんはどの部活に入るのですか?」
ユカ「私はねー、まだきめてないんだー。これからいろいろみてから決めようかと思ってー」
この学校に入ってもう1週間がたちました。
今話してる子は隣の席の凛菜ちゃん。 己波凛菜ちゃんとはすぐに打ち解けちゃいました!
まだまだ1週間だからあまり話せてない子もいるけど、これからたっくさんお話ししてもっともっと友達つくっていきますっ!
放課後。部活動見学
バレー部
バレー部員(ドM)「手の形はこうで、そうそう、ボールは痛いの最初だけだからだいじょうぶだよ。慣れちゃえば快感よ!」
バレー部員「ごめんねーこの子ドMだから。バレーやりたいというよりボール顔面レシーブしたいぐらいなアウトな子だから〜」
ユカ「あははー…。でもやっぱり私には向いてないかも」
モカ「ドMじゃないから?」
ユカ「ちがうよー!あ、ちがわないけど、そうじゃなくて、バレーはやっぱり苦手だよー。私下手くそすぎて笑えちゃうもん」
モカ「他のもみて見る?」
ユカ「そうだね。ってあれ?モカ姉の部活はー?」
モカ「それはあとあとー!さ、次はテニス行くよ」
テニス部
熱血系テニス部員「まずは素振りしちゃおうかー!そのあとすぐ実践! ひとまず、ルールも練習もなしでウォーミングアップだけして体壊さない程度に遊び感覚でやってみよー!」
ユカ「はいっ!」凛菜「はいっ!」
ユカ「あ、あれ?凛菜ちゃん。」
凛菜「あっ。裕佳梨さん。私、テニスに興味があって〜。それで体験入部してみたんです」
ユカ「そうなんだー!私はまだまだ見学しかしてないけど、テニス部も楽しそうだね!」
凛菜「ええ、そうですね。きっと楽しいですよ?裕佳梨さんもどうですか。」
ユカ「うーん、私もやってみたい気もあるけど、やっぱりやめとくー。やっぱ球技とかボール使うのはどうも苦手だよー」
凛菜「そうですか。残念です」
ユカ「うんー、ごめんねー。」
ユカは凛菜ちゃんに挨拶をし別れた。
モカ「やっぱユカは球技系はダメなのねー。」
ユカ「むー!やっぱってなーに。」
モカ「あははー、昔からユカは運動系苦手だったじゃない?」
ユカ「そんなことないもんっ。身体能力なら高いはずだもん」
モカ「ふっふーん?それを生かせてないのはどの子かなー?」
ユカ「もー!モカ姉のいじわるー!」
モカ「ごめんごめんー。じゃ、次は文化系の部いっちゃう?」
ユカ「いこいこー!」
吹奏楽
パチパチパチパチ!
ユカ「わー、吹奏楽ってすごいねー!一体感あるっていうか…。」
モカ「そうね。みんなでつくる音楽って感じよね。一つの物語のためにみんなが力を合わせる…とっても素敵よ」
ユカ「うん、感動しちゃった。でも、それは観る側だからこそだよね…、私…ここもやっぱりだめかも…」
モカ「そっか。ユカがやりたいことをやるのが1番だし、次いこっか!」
ユカ「うん…」
……。
ユカ「うわぁーん、みつかんないよー。」
モカ「結局全部回ってだめだったねー。」
ユカ「うんー…。あ、あれ?でも、まだモカ姉の部活はみてないよ?」
モカ「私の部活はね、今年で廃部になっちゃったの…」
ユカ「えっ…。」
どこか冷たい風が流れた気がした
モカ姉の部活動…、凛菜ちゃんとの出会いはまた今度! ユカ「部活動はじめますっ!」